いよいよ小学校入学、子どもの成長を実感し、少しは余裕もできるかしらと楽しみな反面、幼稚園や保育園とはまた違った不安を感じている人も多いと思います。
幼稚園や保育園と小学校の大きな違いに登下校と放課後の過ごし方があります。
いつでも保護者の目の届く範囲で行動していた園時代と違い、子どもたちだけで過ごす時間が増えてきます。
登下校時や放課後、事故や不審者から身を守る為に、入学前にできること、するべきことをまとめました。
目次
登下校
近所の子どもたちと一緒に登校する集団登校をしている学校もあります。
不審者対策としては安心ですが、悲しいことに車が児童に突っ込むといった事故も頻繁に起きていますし心配は尽きません。
集団登校のない学校では、近所のお友達に声をかけて一緒に登校できるようにしてあげるといいですね。
下校は、保護者や近所の防犯ボランティアの方が当番制で防犯パトロールをして見守ってくれる地域もあります。
学校側もできるだけお友達と一緒に帰るよう声かけをしてくれますが、危ないのは一緒に下校した友達と別れて一人になった時です。
時間が許すなら、一人になってしまう地点まで送り迎えをしてあげると安心ですね。
春休みは登下校の練習をしよう
春休み中は、子どもと一緒に通学路を歩き、車に気をつける場所、不審者に気をつける場所、なにかあった時に助けを求められる場所などを一緒に確認しましょう。
防犯ベルもランドセルにただ付けただけで、実際は手が届かなかった・・・なんてことにならないよう、子どもが鳴らしやすい場所に付けて、鳴らし方の練習もするといいですね。
私が当番で下校時の防犯パトロールをしていた時に感じたことは、子どもは真っ直ぐ帰ってこない!ということ。
10メートルの距離も何分かけるんだ!というくらいダラダラと歩く、途中で止まっては話し込む、途中でひとりになってもマイペースで、あっちにフラフラこっちにフラフラ、道にしゃがんで何かをじっと見始めたりと本当に警戒心が足りなくて心配になってしまう子もいます。
寄り道は、子どもにとって冒険で成長させてくれる・・・といいますが、やはり心配。
「親と決めた道を通って、寄り道しないでまっすぐ帰る」ことを約束させましょう。
放課後
放課後、公園やお友達の家で遊ぶ日も増えていくでしょう。
子どもをターゲットにした犯罪が起きやすのは午後2時~6時の間といわれていますから、心配ですよね。
子どもについて行って近くで見守りたい気持ちはわかりますが、子どもには子どもの世界がありますし、いつまでも親が付いていては、判断力や危機回避能力も育ちません。
お友達の家には送り迎えをする、買い物ついでに公園を覗く程度にして、子どもには危険な場所や対処方法を教えておきましょう。
危険な場所を教える
「危険なところに近づかないように」と言うだけでは、どこが危険な場所なのか子どもにはわからないこともあります。
具体的な例をあげて教えておくといいですよ。
- 見通しの悪い公園、手入れのされていない公園、公衆トイレ・・・不審者が潜んでいる可能性
- 駐車場・・・車の出入りが多く事故の危険がある。死角が多い。
- 路上駐車・・・車に引きづりこまれる可能性
スーパーは人目があるからと安心しがちですが、トイレやお菓子売り場で危険な目に遭った子もいますので注意が必要です。
話しかけられた時の対処方法を教える
「知らない人についていかない」と教えても、子どもにとってはよく公園で見かけるだけの人も「知っている人」に含まれてしまうことがあるので、話かけられた時の対処法を教えておくことをオススメします。
道を聞かれたり、困ってるから助けて欲しいなどと話しかけられた場合は、「大人の人に聞いて」と答えて離れる。近くの大人に声をかけるのが◎
本当に困っているかもしれませんし、優しい子であれば断ることに罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、子どもが瞬時に良い人か悪い人か判断するのは難しいです。
「ゲームを買ってあげる」
「犬を見に来ない?」
「お母さんが事故に遭ったから病院まで連れて行ってあげる」
「かわいいからモデルにならない?写真を撮らせて」
などいかにもな台詞も子どもは純粋で疑うことを知りません。
こういうことを言われたら危険だよと繰り返し話しましょう。
不審者に気をつけようというポスターなどには、帽子をかぶり、サングランスをかけ、マスクをした、いかにも「悪い人」のイラストが使用されていますが、不審者が全てそのような格好をしているわけではないことも教えておきましょう。
普段からできること
同じ学校の保護者や地域の人たちに子どもの顔を覚えてもらうことは、一番の安全対策になります。
危ない時、いけないことをした時に声をかけてもらうこともできますし、「○○ちゃん、あの公園で○○して遊んでたよ」など自分の知らない子どもの情報も入ってきます。
登下校の時は近所の人に必ず自分から挨拶をする、子供会の行事に参加する、児童館や公民館のイベントに参加する、少年団・金管バンドなどに所属したり近所で習い事をするなど、私がしてきたことですが、子どもの顔を覚えてもらうのはオススメですよ。
顔見知りの大人の目が多いことで、子ども自身も「いつ誰に見られているかわからない」と思うのか、ヤンチャなことはしなくなり、道徳的な面でも良かったと感じています。