「ゲームを1週間禁止にした」
「ゲームばかりして勉強しなくて困る」など、ママたちの間でよく話題に上がります。
ゲームを禁止すれば、そのぶん勉強する時間が増えるのでしょうか?
ゲームを禁止すれば、子どもが自主的に勉強するようになるのでしょうか?
目次
ゲームと勉強時間・学力に関係は?
「子どもの成績が良いと認識している親の割合は、ゲームをする子と禁止されている子でほぼ変わらない」
これは朝日小学生新聞社が、読者(小学1~6年生の男女723人とその親723人)に対して行ったインターネットのアンケート調査でわかったことです。
また、全体の44.0%の子どもが「ゲームが勉強の役に立つことがあった」「いろんな知識が身についた」と回答しています。
「ゲーム禁止」「勉強しなさい」は逆効果
「絶対に言わないでね」「絶対に見ないでね」と言われると、かえって気になってやりたくなってしまうことはありませんか。
禁止されるほどやってみたくなる心理現象を、心理学で「カリギュラ効果」といいます。
今からやろうとしていたことを指摘され、やる気がなくなったことはありませんか?
人から強制されると反発してやりたくなくなってしまう心理現象を、「心理的リアクタンス」といいます。
ゲームを禁止されると余計に気になって「どうやったらゲームをできるだろう?」とそればかり考えるようになり、「勉強しなさい」と言われると、やる気を削がれ勉強への意欲が落ちてしまう・・・ということが起こります。
ゲームを禁止したら勉強をするかというと、ゲームがダメと言われればテレビ、漫画、スマホ、パソコンなど、他の趣味や遊びを始める子どもが多いでしょう。
ゲームをしてた時間がそのまま勉強する時間にあてられるわけではないのです。
それならばと、勉強に障害になりそうなもの全てを取り上げたら、それこそ無気力になってしまう可能性もあります。
ゲームに限らずテレビや漫画など子どもが好きなことは、ストレス解消になっていたり、次の日友達との話題となり楽しい学校生活の助けになっていることもあるからです。
ではどうしたらいいの?
声のかけ方を気をつけよう
人から強制されると反発してやりたくなくなってしまう心理を理解し、声をかけるときは「宿題はやったの?」「勉強しなさい」ではなく、「やるべきことは終わった?」と声がけすると良いですよ。
宿題や勉強以外の「やるべきこと」もしっかり考え実行できるようになるそうです。
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ゲームの約束事を決める
「既にやっている」「そもそもルールを守れてたら悩んでない!」と怒られそうですね。
先ほど「心理的リアクタンス」について説明しましたが、親主導で作ったルールでは子どもは反発し不満が募るだけで、長続きしません。
子ども主導でルールを作ることが大事です。
「勉強が終わってからゲームをする」というルールでは、早くゲームをしたいがために雑に適当に宿題を終わらせる子もいるでしょう。
「ゲームをやってから勉強をする」というルールだと、勉強を始める時間が遅くなり眠くなってしまって集中できなかったり、勉強時間が確保できない子もいるかもしれません。
「ゲームは1日1時間まで」と時間を区切ったルールだと、日によっては1時間遊ぶ時間が確保できずに不満を持ち、夜更かししてまでゲームをするかもしれません。
ゲーム内容によっては、1時間たったからといってすぐ電源を切れないものもありますよね。
「宿題が終わってから夕飯の時間まで」とか、時間に制限はないが親が「やめなさい」と言ったら必ずやめるなど、子どもが自分でこれなら守れるというルールを作らせ、責任、自覚を持たせましょう。
夜、テレビが自由に見られない環境なので、夜は早く寝て、早起きして録画したものを見るという友達がいました。
朝、時間に追われた方が頭に入るからと早起きして、宿題をするという強者もいました。
朝に強い子ならゲームも朝型にすると、ダラダラと続けることはできませんから時間配分や段取りがうまくなるかもしれません。
ルールを守れなかった時のペナルティも、子ども自身に決めさせてみましょう。
勉強に集中できる環境を作る
子どもにだけいろいろ制限をして、親は好きなことをしていては子どもも納得しないですよね。
保護者会で「子どもが机に向かって勉強しているときは、自分も読書をしている。以前より子どもが集中して勉強していると感じる」と発言された方がいて、なるほどなと思いました。
頭の体操にと一緒に子供用のドリルを解いてみる、どんな授業をしているのかわかるので子どもの学校の教科書を読んでみたり、子どもが勉強を頑張っている時間に、自分も苦手なことに取り組むのもいいかもしれませんね。
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