「今日の会社の会議・・眠い・・どうしようもなく眠い」
ただ座っているうちに会議が終わってしまった、そんな経験ありませんか?
また、周りにほんの数時間の睡眠しかとっていないことを自慢している人がいませんか?
睡眠時間が長いことが「カッコわるい」と思っていませんか?
夜遅くまで会社に残ることが「カッコいい」だと思っていませんか?
K・アンダース・エリクソン教授が実施した「人間の能力に関する研究」にこんな文言が・・・。
目次
睡眠が1時間減れば、翌日の満足度や生産性、健康、思考能力が低下する
大切なので2回言いました。
最も能力を発揮する人々は、1日あたり8時間36分睡眠をとっていることが分かりました。
ちなみに、アメリカの国民の平日の平均睡眠時間は6時間51分だそうです。
昨日、お布団に入ったのは何時ですか?
今朝、起きたのは何時ですか?
あなたは「何時間」寝ていますか?
ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院の睡眠研究者ナムニ・ゲール博士がした「睡眠剥奪」(睡眠時間を削るとどれくらい影響があるか?)という実験をしました。
内容としては、慢性的な睡眠剥奪(午前4時から午前8時まで、わずか4時間の睡眠だけで、5日間過ごす)を人工的に作り上げる実験です。
その中で人はどう変わっていくか?
- 相手が普通の表情でも、よりネガティブに受け止める。
- 食事が多くなり、体重も増える。
1日当たり500カロリーを多めに摂取し、脂肪分の多い食品に傾斜し、体重が1週間で約0.9キロ増える。
(確かに、眠くてしょうがない時に無性にスナック菓子が食べたくなることがありませんか?) - 神経行動学的パフォーマンスとして、「酒酔い状態」と同等にまで落ちる。
- 創造的に飛躍したりすることが困難になる。
- 自分たちの考えに新しい情報を当てはめたり、新たな教訓を学んだりすることが難しくなる。
- 非常に微妙な状況で、良い判断を下すことが難しくなる。
- 気分の浮き沈みが激しくなり、怒りっぽくなって、他人とうまくやっていくことも難しくなる。
いいことがありません。
睡眠のカギは1日に7~9時間の「熟睡」
寝る時間を確保することも大事です。
さらには、睡眠の質をよくするために、寝る前に「すること」も大事になります。
スマートフォンなどの電子機器から出る「ブルーライト」が睡眠の妨げになることは、よく知られています。
「メラトニン」が最大20%も抑制されます。
「メラトニン」は、脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンです。
眠りを誘うほかに、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれます。
先日、このブルーライトを実感する出来事がありました。
寝る前に真っ暗にした部屋に、スマホの画面を上向きにして置いた時、天井がまさに「ブルーの明かり」で満たされたのです。
睡眠を大事にすることが、仕事のパフォーマンスを上げます
「会議に集中できていない」という時点で、もう十分に仕事の生産性を落としています。
睡眠を犠牲にすることは、もはや強さの証しとはなりません。
優先順位を考えて仕事をしたいものです。