更新日2016/11/15 この記事は約 3 分で読めます。

「選挙の勝ち方教えます」タイムリー過ぎてリアル過ぎて笑えない映画

どこかの国の大統領選挙も大方の予想を裏切り、意外な結末で終わりましたがこの映画、フィクションでは済まされず現実の選挙でも十分想像できる見応えのあるものです。

主役はサンドラ・ブロックで、邦題通り、選挙参謀を生業とするチームのコンサルタントを演じます。舞台は、南米ボリビアの大統領選挙で依頼人から初めて候補者の写真を見せられた時、「変わったヘアスタイルね!」という程度の印象しかなかった候補者を担当することになります。

  • 製作:2015年
  • 日本公開:劇場未公開
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:コメディ/ドラマ

国策より勝たせるかが目的のコンサルタント

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どんな選挙でも、選挙参謀と言われる人は必ずいますがそれを生業(なりわい)としてやる、いわゆるコンサルタント的な参謀になると”勝たせ方”が違ってきます。つまり、候補者の政治思想や主義主張より極端に言えば、有権者へのイメージ戦略を優先させる作戦に出ます。

主人公ジェーン・ボディーン(サンドラ・ブロック)には、ボリビア大統領候補が今、同国の将来にとってどんな国策を主張すればいいかより、担当する自候補カスティーヨより優位に立っている候補者リベラとの距離をいかに縮めるかが最大の関心事だったのです。

選挙コンサルタントの一番の目的

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しかも、ジェーンがなんとしてもカスティーヨに勝たせたいのは、最有力候補リベラの選挙コンサルタントが、これまで何度か戦ったライバルのパット・キャンディ(ビリー・ボブ・ソーントン)だったこともあり、カスティーヨを勝たせることはパットを見返すことだったのです。

投票日までラスト90日の時点で、リベラがトップで支持率は39%、それに対してカスティーヨは8%。しかも、間にもう一人2位の候補者がいるというどう見ても不利な状況からスタートしたのです。候補者に対するジェーンのイラつき方、「してやったり!」顔など一喜一憂の“上げ下げ”を、名優サンドラ・ブロックが魅せてくれます。

有権者のダマし方教えます?

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ジェーンの取った作戦は、勝つためには何でもありと言っても過言ではありません。日本ではあからさまに出てこないネガティブキャンペーンですが、ジェーンは圧倒的大差を縮める方法として、候補者自身の反対も押し切って有力候補のスキャンダル探しに必死になります。

しかし、相手も対抗して違うスキャンダルで応酬してきます。この辺りは、最近終わったばかりの某国大統領選挙を思い出してしまいます。実はこの映画「コメディ」というジャンル区分があるのですが、決してコメディとして面白おかしいとは思わないのはどうしてでしょう。

むしろシニカルで笑えない映画なのです。それはエンディングでさらに笑えなくなります。思想もなく、適当な公約や作戦とただただイメージだけで勝たせた候補者が、当選してから何をするか見届けたいものです。まさか、「有権者のダマし方教えます」じゃないでしょうね?

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