抜け毛が多くて心配。1日に何本抜けたら危険?
抜け毛、薄毛の悩みと言ったら、男性のイメージが強いですが、女性も抜け毛に悩んでいる人が増えています。
掃除しても掃除しても床に髪の毛が落ちていると不潔な感じがして気になりますよね。
1日に何度も、粘着テープクリーナーを片手にコロコロして、抜け毛の多さに不安になっている人も多いのでは?
実は抜け毛には、心配いらない抜け毛と、薄毛につながる心配な抜け毛があるんです。
目次
日本人の髪の毛
髪の毛って、いったい何本くらい生えていると思いますか?
髪の毛の多い人で13~14万本、少ない人で6~7万本、平均すると10万本生えていると言われています。
驚きですよね。
髪の毛の成長速度
髪の毛の伸びる速度は、平均すると、1日に約0.3~0.4mm。
伸びるのが早い人もいれば遅い人もいるので、個人差が大きいですが、
10日で約3~4mm、1ヶ月で約12mm、1年で約14cm程度伸びます。
人の体毛の中で、伸びるのが最も早いのが髪の毛なんですよ。
ちなみに、髪の毛の次に伸びるのが早い体毛は、脇毛です(^_^;)
心配いらない抜け毛
髪の毛は、際限なく伸び続けるわけではありません。
絶えず生えかわっているので抜けるのは自然なことで、髪の毛は1日100本くらいは抜けています。
髪の毛の生え変わるサイクルを「毛周期」といいます。
体毛すべてに毛周期はあるんですよ。
毛周期とは・・・
毛周期とは、1つの毛穴から、毛が作られ成長して(成長期)、成長が止まり抜けて(退行期)、休む(休止期)、そして再び生える(成長期)という毛の生えかわりのサイクルのことです。
体毛の中で最も毛周期が長いのが髪の毛で、男性で約3年~5年、女性で約4年~6年で一巡します。
退行期に入り、寿命が終わった髪の毛が、毎日100本程度は抜けているというわけです。
特に髪の毛が長い人は、100本といえど大量に抜けた気がしてしまいますが、自然の範囲内なので心配いりません。
毛には毛周期があるので、塔の上のラプンツェルの髪の毛の長さは、異常に髪の毛の伸びるスピードが早かったとしても、現実世界ではありえないということになりますね(夢を壊してごめんなさい)
心配な抜け毛
毛根をチェック!
抜けた髪の毛を発見したら、根元の部分をチェックしてみましょう。
毛根が髪の毛よりもふっくらしている棍毛(綿棒や棍棒のような形)なら、寿命を終えた毛なので心配はいりません。
しかし、髪の毛よりも根元の方が細くなってしまっている萎縮毛だった場合は、心配な抜け毛です。
萎縮毛は、毛周期の途中、髪の毛が完全に成長する前に抜けてしまったもの。
萎縮毛が多いと、結果として円形脱毛症に繋がる可能性もあります。
皮膚科での治療が必要な抜け毛
円形脱毛症
円形脱毛症は、成長期性脱毛症ともいいます。
ストレスなどが原因で、髪の毛の成長を命令している毛母細胞が活動を休止してしまい、髪の毛が完全に成長する前に髪が抜けてしまうのです。
円形脱毛症は、軽度なものであれば自然治癒する場合も多いのですが、稀に円形の脱毛が2か所以上に増えたり、脱毛部分が繋がって頭全体に広がってしまうこともあります。
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、男性に多くみられます。
頭皮がべたつき、抜けた髪の毛の毛根に、白い脂っぽいものが付着している場合は、脂漏性脱毛症に伴う抜け毛です。
脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌が過剰になり、皮脂が毛穴を塞いだり、頭皮が炎症を起こすことで髪が抜けてしまう症状です。
ひこう性脱毛症
ひこう性脱毛症は、男性よりも女性に多い脱毛症です。
大量のフケがカサブタ状になり、毛穴を塞いでしまいます。
フケが毛穴を塞いでしまうので、髪の毛が成長することができずに、フケがはがれ落ちる時に一緒に髪の毛も抜け落ちてしまいます。
抜け毛の原因
異常な抜け毛の原因は、間違ったシャンプーの仕方や過剰なシャンプーによる頭皮の異常、ドライヤー・ブラッシングの仕方、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど様々。
薄毛を防ぐための対処法などは、また別の記事でまとめたいと思います。