「臭いの記憶」は他の五感と別経路?!大手ホテルチェーンも使っている臭いの記憶

ホテル

あなたは、ふと通りすがった異性のにおいに、昔付き合っていた人を思い出した経験、ありませんか?

古い日本家屋に入ったときにした独特のにおいに、自分の小さかったころ行ったおじいちゃんのうちや、夏休みに遊びに行ったときのことを、思い出したことはありませんか?

においから連想される思い出は、フラッシュバックするかのように記憶が蘇ります。

見たり聞いたりより、直感的に昔のことを思い出したりしませんか?

それには理由があるのです。

目次

「におい」だけが、ほかの感覚とは違う経路で脳に情報を送ります

「嗅覚」つまり、五感の中でも「臭い」に関する事だけが、情動脳(大脳辺縁系)に直接情報を送ります。
「嗅覚」は、最も原始的な感覚なのです。
それもそのはず、昔の人は危険かどうかを察知するために「におい」で判断していたからです。
「嗅覚」はダイレクトに感情に訴えかけるのです。
嗅覚は、理性を失わせる「感覚」なのです。

それをいい方向で利用しているのが、大手ホテルチェーンです。
ロビーに同じ香りを漂わせてブランディング(あるブランドに対して共通の印象を持たせる手法)します。

マーケティング先進国のアメリカでは、この「嗅覚」が「人の感情や記憶に直接触れることのできる力」というところを最大限活用して、ホテルだけにとどまらず、ブランドショップのお店の魅力をより積極的に伝えるために「香りによるブランディング・マーケティング」をしている企業もあります。
また、それを企画提案して、仕掛けている会社もあるのです。

香りブランディングのメリット

ブランドのイメージアップ

同じチェーンであれば、どこにいっても同じようなにおいがする。
それだけで、見た目などだけでなく香りで「パブロフの犬」化するわけです。
再度訪れたときに「あのときの思い出の香り」となるわけです。
そしつぇ、ピーターになる気持ちを促します。

おもてなし感を演出する

全くにおいの無いところよりも、いい香りのするところのほうが「特別感」がありませんか?
訪れる人の気分が良くなることは、企業に対してもその企業に対していいイメージを持ってもらえるというメリットがあります。

リラックス効果を生む

「アロマテラピー」という療法があるように、香りはリラックスさせる効果があったり、ストレスを軽減させる効果があったりします。

こんな企業が香りブランディングをしている

インターコンチ
世界で名だたるホテルチェーンが、この「香りブランディング」をしています。

インターコンチネンタル
マリオット
ヒルトン

また、物販では下記の会社が。。

ベンツ
アルマーニ
N.NATURAL BEAUTY BASIC
JOURNAL STANDARD

「そういえば、あのブランドの店に行くと、同じ匂いがするかも。。」
思い出したりしませんか?

逆に歯医者さんでは、歯医者独特の匂いで、歯医者さんが苦手な患者さんはつらい思いをするので、
アロマをたいて患者さんにリラックスしてもらう「おもてなし」をしている医院さんもあります。

香りは「その人の感情」や「どう行動するか?」に大きく影響する

あの日のこと
匂いは、どうにも抑えられない衝動に駆られる脳に直接働きます。
うまく使うことがカギです!
また、それを知って無意識に買いたい衝動に駆られている自分に気がつくのも、衝動買いを防ぐ「賢い知恵」になりますね。

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