毎年秋から流行が始まリ、1~2月がピークとなるインフルエンザ。
幼児や高齢者、妊婦さん、持病を抱える人は、重症化しやすく特に注意が必要ですが、仕事・家事を簡単に休むことができない人にとっても、インフルエンザシーズンは厄介ですよね。
インフルエンザの感染経路と、すぐに実践できる予防法を覚えておきましょう。
目次
インフルエンザはこうやって感染する
まずは、感染経路を知っておかないと対策ができませんよね。
インフルエンザの感染経路【飛沫感染】
くしゃみ、咳をすると飛沫が飛び散りますよね。
飛沫と一緒にウイルスが放出されるので、そのウイルスを他の人が口や鼻から吸い込むことで感染します。
くしゃみや咳は2~3メートル飛び散ると言われています。
インフルエンザの感染経路【接触感染】
感染者がくしゃみや咳を受け止めたその手でいろいろなものに触れた物、飛沫によって飛び散ったウイルスが付着した物を触ることで感染します。
ウイルスが付着したその手で、口や鼻を触ったり食事をすることでウイルスを体内に取り込んでしまうのです。
ドアノブや、電車のつり革、共用のパソコン、お金などたくさんの人が触れるものには注意が必要です。
今日から実践できるインフルエンザの予防方法
正しい手洗い
感染経路でも説明したように、手を介して感染することが多いインフルエンザ。
爪は短く清潔に、正しい手洗いを心がけましょう。
頻繁に洗えない場合は、手指消毒アルコール剤も活用すると◎
外出時には、電車のつり革や手すりを直に触らなくても済むよう手袋を着用するのもオススメです。
うがいは効果が薄い?
手洗いとセットで推奨される「うがい」ですが、インフルエンザの予防としては効果があまり期待できないと言われています。
なぜなら、のどに付着したインフルエンザウイルスは、20分程度で細胞内に入り込み増殖を始めるからです。
しかし、うがいしてのどが潤うことで、のどの粘膜の防御機能をUPさせることができますし、風邪の予防には効果的です。
部屋の湿度に気をつけよう
空気が乾燥すると、インフルエンザウイルスの動きが活発になるだけではなく、のどの粘膜の防御機能が低下し感染しやすくなります。
加湿器や、洗濯物の部屋干しなどで、湿度を50~60%に保ち、換気も忘れずにしましょう。
水を注ぐだけで簡単。電気を使わない紙の加湿器も人気です。
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また、こまめに水分補給もして、のどの乾燥も防ぎましょう。
免疫力をUPさせよう
インフルエンザは感染力が強いため、どんなに対策をしても100%感染を防ぐことは難しいといわれています。
感染しても発症させない体づくりをすることが一番の予防かもしれません。
免疫力を高めるには、身体を温めること、質の良い睡眠を心がけること、ストレスを上手に発散することが有効です。
お風呂もシャワーだけで済ますのではなく湯船にしっかり入って温まり、体を温める食材を意識して摂るようにしましょう。
生姜、唐辛子、ニンニク、ニラ、ダイコン、長ネギ、ゴボウ、タマネギ、納豆、チーズなど。
【手軽に摂取できてインフルエンザ予防に期待できる食品】
- ウイルスを弱める効果のあるカテキンが含まれている「緑茶」
- 殺菌効果の高いポリフェノールが含まれている「ココア」
- 免疫機能を維持するビタミンやミネラルが含まれている「はちみつ」
- 腸内環境を整え免疫力をUPさせる「乳酸菌飲料」「ヨーグルト」「味噌」
人混みを避ける
インフルエンザ流行中は、幼児、高齢者、妊婦さん、持病を抱える人は人混みへの外出は極力避けるか、短時間で用事が済むようしましょう。
もちろん、疲労気味、睡眠不足で抵抗力が落ちている人も注意が必要です。
マスクは効果が薄い?
ある程度の飛沫感染を防ぐことはできますが、完全ではありません。
ウイルスはとても小さいのでマスクの生地を通過したり、隙間から入り込んでしまうからです。
じゃぁ、マスクをつける意味がないのかというとそうではありません。
マスクを着用すると、鼻やのどの乾燥を防ぎ、保温効果も期待できますよね。
適度な温度と湿度は、ウイルスを弱らせるので、感染・発症の確率を下げることはできそうです。
マスクは、鼻と口を確実に覆い隙間がないように着用し、こまめに交換しましょう。
マスクは、「インフルエンザ予防」よりも、どちらかというと、感染者が咳やくしゃみを飛ばして感染を広げないため、他人に不快な思いをさせないために着用する方が効果的です。
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インフルエンザワクチン接種
インフルエンザのワクチンは感染を防ぐものではなく、発症する可能性を減らすこと、発症した時に重症化を防ぐことが目的です。
インフルエンザワクチンは、健康保険が適用されず、費用は医療機関によって異なります。
いつ受ければいい?
ワクチンの効果が現れるまでに2週間程度かかり、その効果は5か月程度です。
1月~2月に流行のピークを迎える年が多いため、12月中旬までに接種するのが望ましいでしょう。
副反応は?
接種した場所の腫れや赤み、痛み、発熱、頭痛、寒気、だるさが起こることもありますが、通常2~3日でなくなります。
まれではありますが、アナフィラキシー症状(発疹、じんましん、呼吸困難など)が見られることもあります。
アナフィラキシー症状は、比較的すぐに起こることが多いので、接種後30分間は医療機関内で様子を見たり、帰宅後に異常を感じた場合はすぐに医療機関に連絡しましょう。