ドガの「エトワール」に隠された悲しい真実

印象派の巨匠ドガ。彼の書いた絵で最も有名な「エトワール」という作品をご存知でしょうか?
美しいバレリーナが華麗に足を上げて踊っている名画です。実はこの「エトワール」、現代に生きる私たちからは想像もつかない背景を持った絵なのです。

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背景その1:バレリーナ=売春婦

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参照:http://suesue201.blog64.fc2.com/blog-entry-123.html

現代に生きる私たちの感覚でバレリーナやバレエを見ると、「エトワール」でのバレリーナの意味は全く別のものになってしまいます。
私たちはバレエといえばお嬢様が習うもの、バレリーナとして舞台に立てるのはお金をたくさんかけて練習した成果だと思います。

しかし、ドガの時代のバレリーナはなんと売春婦だったのです。当時の女性のファッションはくるぶしさえ見えてしまえばふしだらとされていました。しかしこの「エトワール」のバレリーナはどうでしょう?

くるぶしはおろか、膝まで出てしまうような衣装を着て踊っています。それは、バレリーナが売春婦で、男性客に体を見せつけてパトロンを探さねばならなかったことの表れなのです。

背景その2:パトロンの存在

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この絵の左側には黒い服を着た男性が描かれています。中央で踊るエトワールを後ろからじっと見つめている彼こそがこのバレリーナのパトロンなのです。当時、バレエの舞台の配役はパトロンがどれだけそのバレリーナにお金を出すかで決まっていました。おそらくこのエトワールを主役にするためにこのパトロンはかなりの支払いをしたに違いないのです。
自分のモノであるバレリーナを目立たせ、自分の権力の象徴としたのです。

いかがでしたか?
「美しい」「有名な」名画の隠された真実はじつは恐ろしいものであることも多いのです。
純粋に美しいもの、真実を描こうとしている画家たちは意図せずに、その「恐ろしさ」を描き出してしまっているのかもしれません。

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