サツマイモ収穫時期と保存方法、サツマイモの育て方!

目次

サツマイモを育ててサツマイモ堀りを楽しむ野菜

土質を選ばず、あまり手がかからずに栽培できるのも魅力のサツマイモ。つるが伸び広がるので、2~3坪の菜園では土地がもったいない気がしますが、イモ掘りの楽しさのためにも少しの面積でもよいのでつくってみたいものです。

  1. サツマイモの育て方1:栽培のコツ
  2. サツマイモの育て方2:サツマイモを植え付けます
  3. サツマイモの育て方3:楽しいサツマイモの収穫
  4. サツマイモの育て方4:サツマイモの病害虫
  5. 収穫後のサツマイモの保存方法
  6. サツマイモの育て方のまとめ

サツマイモの育て方1:栽培のコツ

東北中部が栽培の北限

サツマイモは強い日差しと高温を好み、20~35度ぐらいのときによく育ちます。
寒さには弱いので、栽培適地は福島県以南で、海抜700m以下の地域とされています。
土質は選びませんので、ほとんどの土地でつくれますが、水はけが悪いと「つるぼけ」といって茎や葉はよく茂ってもイモが太らなくなります。
水はけが悪い場合は、一段高い畝をつくって植えることなどでも対処します。
窒素肥料が多い場合なども「つるぼけ」になることがあるので注意しましょう。

さつまいも5 (800x800)

サツマイモの育てやすい品種

育てやすくおすすめの品種は紅あずま、アヤコマチ、ベニはるか、パープルスイートロードなどです。植えつけ時期の5月になると種苗店や園芸店に苗が出回りますので、お好みのものを選んで植えましょう。苗は根がない挿し穂の状態のものが何本か束になって売られています。
茎が太く、長さが25cmくらいで葉が5~6枚ついているのがよい苗です。
サツマイモの苗はいったんバケツなどの水につけて水揚げをし、ピンとさせてから植えつけましょう。

さつまいも6 (800x800)

畝に切りワラを混ぜておく

他の野菜を栽培したあとの畑では、植え付けの前に切りワラかもみ殻を入れて、土とよく混ぜ、幅80cm、高さ30cmの畝を作ります。
サツマイモは肥料分が多い土ではイモができません。そのため植えつけるときに畝の土に切りワラを混ぜ合わせておきます。そうすることで、切りワラが土中の余分な栄養分を吸い取り、土の栄養分が過剰にならないようにクッションがわりになってくれます。この養分を吸ったワラは、イモが生育して養分が必要になったとき、自らの中にある栄養分を供給する作用もあります。

つるぼけは、窒素肥料をやりすぎても起こるので、元肥は施さず、堆肥や乾燥した雑草、落ち葉などを畝の下方に埋めておく程度にします。

サツマイモの育て方2:サツマイモを植え付けます

植え付けは暖かくなってから

畝の頂上部分に、30cmおきに苗を植えていきます。苗を畝にやや斜めに差し、茎が土中に3節ほど埋まるよう両手でしっかり押し込みます。この茎から出る根に、やがてイモができます。
地上の節からつるが2~3本伸びたころ、葉色が薄いようなら除草をして株間や畝間にぼかし肥料を1mにひとにぎりくらいずつ追肥しますが、ほとんどの場合は必要ありません。

畑にたっぷり水をまき、苗に水分を吸収させます。植えつけ後晴天が続くと、数日間は水やりに注意しましょう。
苗が根付いてきたらピンと立ちあがってきます。芽がでて葉が展開してきたら土寄せを行います。根が土の外にでるとイモになりません。

さつまいも3 (800x600)

サツマイモのつる返し

家庭菜園ではとなりの畝につるが越境しますが、越境したら伸びたつるを切り返し、畝内に戻します。伸びたつるから根がでてしまうとイモが太らなくなりますので、ときどき様子を見ながらつる返しを行いましょう。

さつまいも4 (800x600)

サツマイモの育て方3:楽しいサツマイモの収穫

サツマイモの収穫時期

9月中旬から11月にかけてが収穫の適期です。1株掘って、イモのできを見てから掘りだす日を決め、つるを全て刈り取ったのちにイモを掘ります。
株から少し離れたところにクワやスコップを深く差しこんで土を持ち上げ、イモを傷つけないように掘りだします。
サツマイモは寒さに弱く霜が当たるととろけて傷んでしまうので、霜が降りる前に堀りだすことが大切です。

さつまいも2 (800x600)

サツマイモの育て方4:サツマイモの病害虫

病害虫を避けるポイントは連作

あまり深刻な被害をもたらす病気や害虫はありません。
ハスモンヨトウの被害を受けた葉は白くすすけたように見えます。葉裏に集団で寄生する若齢の幼虫を見つけて早めに補殺することです。掘り上げたイモの表面に小さな穴があけられ、内部まで深く貫通している被害はハリガネムシ類によるものです。目立つようなら連作をさけ、ムギ類、トウモロコシ、ジャガイモ、レタス、ニンジンなどのあとには栽培しないように気をつけましょう。

収穫後のサツマイモの保存方法

保存するサツマイモを水で洗ってはいけません。

  1. 晴天が続いた日に収穫します。収穫後、傷のないものを選別します。
    ※傷のあるものは痛みやすいので省くか早めに調理します。
  2. 泥つきのまま日陰で3~5日乾かします。
  3. 乾いた泥を手ではらい落とし、ひとつずつ新聞紙でくるみます。
    ※さつま芋に水がつくと傷みやすくなりますので泥が付いたまま、風通しの良い場所で乾かします。
  4. 段ボールか発泡スチロールに入れて蓋をして、上部に通気穴を開けて保存するか10~15度の冷暗所などで保存

※2週間以上おくとさらに追熟しておいしくなります。
※保存環境が整っていれば3カ月ほど保存できます。
※サツマイモの保存方法は 2016/09/24 に追記しました。

サツマイモの育て方のまとめ

サツマイモ栽培は少しのポイントさえ注意すれば、
手がかからずとても育てやすい野菜です。
常温で長期保存も可能ですので、ぜひサツマイモの栽培からイモ掘りまで楽しんでみましょう。

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