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ネギは薬味として重宝する香りの野菜
ネギは特有の絡みと刺激臭があり、それが料理の味を引き立てるので家庭でもよく使われる野菜です。各地に伝統品種があり、関西では緑色の葉の部分を利用する葉ネギ、関東では白い部分を利用する根深ネギが一般的でしたが、最近ではどちらの品種も全国的に食されています。
根深ネギの育てかた
葉ネギと根深ネギは同様の育て方ですが、ここでは少し手のかかる根深ネギの育て方についてご紹介します。
ネギの植えつけ時期
タネから育てると収穫まで、8ケ月もかかりますので、6月ごろに出回る市販の苗を購入して植えるのがよいでしょう。長ネギは深さ20~25cm、葉ネギは10cmの植え溝を掘って、苗を植えましょう。長ネギは土寄せをしっかり行うために、畝幅は90cm必要です。
ネギの植え付け方
堆肥や肥料を入れる2週間くらい前に、畝全体に有機石灰をまいておきます。
深さ20~25cmの植え溝を掘り、苗を5~9cm間隔に並べます。このとき、なるべく垂直に立つようにしましょう。根元が少し隠れる程度(1~2cm)に土をかけ、溝の中にワラを入れて乾燥を防ぎます。
苗の大きさ順に並べて植えると、端から大きいものから順に収穫できます。
ネギの追肥と土寄せの仕方
ネギの葉は白根と緑葉に分かれますが、何回にも分けて追肥、土寄せをして白根部分を軟白します。一度にたくさんの土寄せをすると生育が抑えられてしまうので、生育の後半に重点をおき、少しずつ行います。
1回目は植え付けをして3週間くらいしたら、溝の方に追肥し、肩の土をワラが隠れるくらい溝に落とします。
以後は2~3週間おきに3~4回、根の植えに5~6cmずつ、土をかけていき、株元に土を盛り上げ長さ30~40cmくらいの部分を白くします。土寄せの際、緑葉に土をかけないよう注意しましょう。
とう立ちする前に収穫
最後の土寄せ後、3~4週間ほどで収穫です。ネギの株元が十分に太くなったら、大きな苗を植えたほうの端から掘りとって収穫します。クワで白根を傷つけないように注意しながら堀り、土を掘り上げた方に傾けて抜きます。
春になってとう立ちするとかたくなって食べられなくなるので、早めに収穫しましょう。
ネギの病害虫
べと病とさび病、アブラムシなどが出ますが、ネギの病害虫はそれほど多くありません。
できるだけ早期に対処しましょう。
最後に
ネギ坊主が出来てしまったら、早めに摘み取りましょう。ネギの生育に影響してきます。
最近では根深ネギの品種で白根部分が太くて短い下仁田ネギが人気です。生のままでは辛みが強いですが、加熱するとぐっと甘みが増し、柔らかくとても美味しいです。食べたい品種を選び、家庭菜園での栽培にチャレンジしてみましょう。