育てやすいピーマン栽培!ピーマンの育て方
目次
美しい色と風味で料理引き立てるピーマン
育てやすいピーマン栽培のポイント
原産はメキシコ南部で辛くないトウガラシがピーマンです。緑色の未熟果を収穫するのが一般的ですが、最近は赤や黄色に完熟させるカラーピーマンも人気です。
ピーマンは病害虫の少ない比較的育てやすい野菜です。夏じゅうどんどん実がなりますので、家庭菜園では1,2株で十分でしょう。根張りが悪く、土が乾くと花が落ちやすくなりますので、過湿では病気が発生しやすくなるので土壌の管理に注意が必要です。
ピーマンはしっかりした大きな苗を植えましょう
寒さが苦手ですので、温度が安定して高くなり日照時間が長くなってから植えつけます。栽培適温は昼温28~30度、夜温23度です。本葉が7~8枚ついている、しっかりした苗を用意しニラと混植すると良いでしょう。
1株が大きく育つので、株間は60cm以上と広めにとります。植えつけ後は短い仮支柱を立て、麻ひもなどで8の字に結束し、苗が風で揺れないようにします。
本支柱は4本仕立てにして風通しよく
植えつけ後2~3週間して株がしっかりし、草丈が伸びてきたら仮支柱をとって本支柱を立てます。ピーマンは花のすぐ下のわき芽がほぼ均等に発達し、二又状になります。着花ごとにわき芽が2本ずつでますので、放置すると茂りすぎます。そこで第1花および、第2花の着生部からでる4本のわき芽を主枝に仕立て、そのうちの3本を支柱にしっかり誘引します。
長さ2mくらいの太くて丈夫な支柱を3本用意し、地上50cmくらいで交差するように地面にしっかりと深くさし込み、枝を誘引します。その後は2本でるわき芽のうち太いほうを残して摘心します。枝数を制限するのが風通しをよくして病害虫を発生させないコツです。
ピーマンの水やりと追肥
敷きワラと米ぬかで病気対策
夏の乾燥に弱いため、畝にワラなどを厚く敷いて乾燥から守ります。このときワラのうえから米ぬかをうっすらまくと、泥はねによる病害を防ぐことができます。また葉にもうっすら米ぬかをまくと病気の予防にもなります。
追肥のタイミング
最初の収穫が終わったら1回目の追肥を与えます。1株につきひとにぎりほどの肥料を株と株の間に混ぜ込み土寄せをします。ピーマンは長期間次々と実がなるので、その後も1ケ月に1回くらい同様に施します。
肥料ぎれすると株が早く傷みます。実つきが悪くなったら、有機液肥を水で希釈して与えると、速効性があり株の勢いがよくなります。
ピーマンの収穫
ピーマンは早め早めの収穫を
ピーマンの第1果は、大きくならないうちに収穫します。第1果を大きくすると栄養分が果実にとられ苗が育ちにくくなります。ピーマンは開花から20日くらいの未熟果を収穫しますが大きさは30gが目安です。
ピーマンに含まれるビタミンは新鮮なうちほど多量に含まれるので、収穫したらすぐに調理しましょう。ピーマンの枝は折れやすく花も落ちやすいので、収穫にはハサミを使い、株を揺らさないようにします。摘心したわき芽から収穫したらそのわき芽は根元から切り取っておきましょう。
ビタミンCが豊富で血液をサラサラにしてくれるピーマンは健康な体づくりの強い味方です。