「風邪かなあ・・のどの奥が痛い」
冬に向かう季節、そんな症状から鼻水が出て、せきが出て、熱が出ていく・・・。
こんな経験は、誰しもしたことがあるでしょう。
そのノドとは、一体どこら辺のことだと思いますか?
「扁桃腺かな?」
実は、風邪でノドが痛い=実際に風邪のばい菌と戦っている場所は「Bスポット」という場所なのです。
(名前を聞いて、他の場所を想像した人もいると思いますが・・)
鼻咽腔(びいんくう)の「び」からとって「Bスポット」です。
(今は「上咽頭:じょういんとう」と呼びます)
プールに入って鼻から水が入ると、しみる場所です。
50年前に、東京医科歯科大学の堀口先生が名づけました。
「Bスポット」は、鼻から空気と一緒に入ってくる外気の中にいるばい菌をやっつけて、喉の奥へ流し込む「フィルター」の役割をしています。
鼻水や痰として、ばい菌を外に出そうとしてるのも、まさに「Bスポット」の技なのです。
ところが、「Bスポット」がばい菌に負けて炎症を起こすと、それが「痛み」として体が認識します。
そして、フィルターの役割を失い、ばい菌の温床になります。
そのばい菌を、塩化亜鉛(エンカアエン)を使ってきれいにするのが「Bスポット療法」です。
50年前に、堀口先生が提唱した「幻の治療法」なのです。
目次
何で幻なの?
かかりつけの内科医の先生(60代男性)に、この話を聞いてみました。
「ああ、そういえば昔あったね。」
やはり、「幻」なのです。
でも、細々とですが脈々と受け継がれて、施術している先生がいます。
50年前に、ムック本も出るほど、もてはやされました。
(1984年に新書で記した『Bスポットの発見ー現代医学が取り残した「難病」の震源地 』(カッパ・サイエンス) はいまや、プレミアム本です。)
当時「万能」といったことが、仇(あだ)になり、闇に葬られました。
実は「風邪」だけでなく「難病」すらも改善する
ちょっと聞いただけでは、わからない病名が並んでいます。
「Bスポット」がある場所は、リンパ球がむき出しになっている場所でもあるので免疫系にも影響を及ぼします。
「Bスポット」が慢性的に炎症を起こしていると、免疫細胞がトラブルを起こし、離れた場所、例えば腎臓などに「悪さ」をします。
ですので、「Bスポット」をきれいにすることで、それらの離れている場所のトラブルまで改善するのです。
先ほど挙げた病名は、これといった特効薬のない重い病気です。
この治療を行っているのは、主に耳鼻科の先生です。
でも、手技(しゅぎ)を受け継いでいる先生は少なく、遠方でもざわざわ尋ねていく患者さんも少なくないそうです。
病気になるにはその「源流」があるのです
では、病気の源流は、Bスポットだけなのでしょうか?
いいえ、違います。
上咽頭(Bスポット)
歯周
上の3つは「三大病巣(びょうそう)感染源」です。
この三つの共通点は何でしょう?
「空気や食べ物の入口」に位置しているのです。
空気や食べ物は、そのまま体に取り込まれるので、その通過点になるところにばい菌を培養していれば、全身に回っていくことは疑いのないことです。
全身の健康を保つには、まず、入口の環境を整えていることが大事なのです。