更新日2016/12/09 この記事は約 3 分で読めます。

「13時間:ベンガジの秘密の兵士」今も謎の残る実話の映画

  • 製作:2016年
  • 日本公開:劇場未公開
  • 上映時間:144分
  • ジャンル:アクション/ミリタリー
  • 映倫区分:
  • 公式サイト:劇場未公開

「リミットもの映画」って、筆者が勝手にネーミングしました。危機を回避したり事件を解決するまでの制限時間(タイムリミット)や、脱出するまで戦い続ける時間など、ギリギリの緊迫感あふれる映画のことで、その時間がストレートにタイトルに使われている映画のことです。

たとえば、短いのだと「60セカンド」(ニコラス・ケイジ)、少し長くなって「15ミニッツ」(ロバート・デ・ニーロ)、時間単位では「24時間」(海外ドラマシリーズ)や「96時間」(リーアム・ニーソン)などが有名です。

さて、今回の「13時間:ベンガジの秘密の兵士」はちょっと中途半端な“13時間”ですが、これは実際に起こったリビアのベンガジ事件がベースです。危機に面して一向に味方の応援のない中で戦い続けたCIA警護部隊の、死を覚悟した死闘の時間です。

暫定的な政治拠点が意味したこと

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ベンガジ事件とは、2012年9月11日、リビアの都市ベンガジにあったアメリカ領事館がイスラム過激派集団によって襲撃された事件です。9.11はアメリカにとって怨念の数字です。襲撃されたことは、すぐ近くのCIAの極秘拠点=アネックスと、CIA職員を守るGRS(Global Response Staff)の軍事メンバーにも伝わります。

映画では、襲撃者と命がけで戦うこのGRSのメンバーとして、赴任直後のジャック・シルバ(ジョン・クラシンスキー)やリーダーのタイロン・ウッズ(ジェームズ・バッジ・デール)他6人がクローズアップされます。カダフィ政権が倒れ、政情不安の続くリビアでの政治拠点は暫定的な位置付けしかない中で、彼らの領事館への救援出動はなんと止められてしまったのです。

ドローンの実況した映像

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しかし、いずれは自分たちの拠点に襲撃者がやってくるのは目に見えているし、何より領事館にいるスティーブン大使を救出したい彼らは、CIA拠点の責任者の反対を押し切り出動します。火を付けられ燃え盛る領事館の中は火の海状態で、大使の救出もままならず、一旦、CIA拠点に戻り防戦体制に入ります。

波状的に繰り返される襲撃者の攻撃に応戦する一方、アメリカ軍の救援を今か今かと待ちますが、一向に救援の兆しはありません。アメリカ本国がこの状況を知らない?まさか!なぜなら、ドローンが鮮明に“実況”を本国へ送信していることはCIAならずとも誰もが知っている事実だからです。

今も謎が残るtrue story

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このベンガジ事件、スティーブン大使は残念ながら救出できず犠牲となってしまいました。また、元ネイビーシールズの精鋭を含む部隊でありながら6名のうち2名が命を落としています。なぜ、本国は救援部隊を出さなかったのか?この時の国務長官はあのヒラリー・クリントン氏でした。

まさに、大統領選挙戦のさなか、私用メール問題が物議を醸していましたがその中にこのベンガジ事件でのやりとりがあったと言われています。暫定的な拠点にせざるを得なかったのはなぜか、近隣の米軍基地から応援を出せなかった理由などが絡んでいて、いまだ謎の多い事件だったのです。

そんなリアルな政治的背景や当時の政情を頭に入れてこの映画を見ると、あまり日本では話題にならなかったこの事件、そして13時間を戦い抜いた隊員への思い入れもまた違ったものになってきます。

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