30代、40代の今の親世代が小学生だった頃といえば、「塾に通ってる子=お受験する子」であり少数派だったと思います。
中学受験は小学校の勉強だけでは無理だと言われており、塾通いは必須です。
しかし、最近では塾に通っている子が必ずしも中学受験するわけではないというのです。
小学生で塾通いする子は年々増え、低学年化が進んでいます。
なぜなのでしょうか?
目次
中学受験しないのに、小学生が塾に通う理由
補習のため
子どもが家だと全く勉強しないから塾で勉強して欲しい、勉強の習慣をつけさせたい、自分が教えると叱ってしまい喧嘩になるから、自分の教え方が下手だから、通信教育が子どもに合わなかったから・・・といった理由で塾に通わせているようです。
学童の代わりに・・・
共働きの家庭では、放課後は学童保育に通う場合が多いと思います。
しかし子供が嫌がったり、学童保育にも待機児童問題があり希望しても入れない子どもがいます。
一人で留守番をさせるのも怖いし、意外と行動範囲の広い小学生ですからどこで誰と遊んでいるのか把握できず不安になるより、塾や習い事に通わせた方が安心できるというわけです。
高校入試を見据えて・・・
現在の小学校は授業数も少なく学習内容も簡単すぎる・・・と感じている保護者もいます。
公立のレベルの高い高校に通わせたいなら、小学生から準備しないと間に合わないといった声もよく聞きます。
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本人の希望で・・・
子どもが「塾に通いたい」と言ってきたので通い始めたというケースも。
勉強したいからという子ももちろんいますが、高学年になると塾に通い出す子が増え「友達が行ってるから」「友達に誘われたから」「みんな塾や習い事で遊ぶ子がいないから」という理由で通いたいと言う子ども少なくありません。
「理由はどうであれ塾だしマイナスにはならないだろう」と軽い気持ちで通わせたら、子どもが友達や受験ムードに影響されて中学受験をしたいと言い出し、金銭的にも精神的にも大変だったという話も・・・
小学生が塾に通うメリット・デメリットは?
小学生が塾に通うメリット
- 中学受験に必要な学力が身につき、受験情報が手に入る
- 基礎的な学力、効率的な勉強の仕方、勉強する習慣が身につく
- 順位や偏差値が出るので、子どもの学力を正確に知ることができる
- 同じ目標の友達、違う小学校の友達ができる
家だと誘惑が多すぎて勉強に集中できない子も多いですね。
通信教育も、本人の意志が強くないと手をつけないでたまっていく一方。
自主勉強する習慣を身につけるよう小学校の先生からも言われますが、なかなか難しいので勉強させてくれる塾は有り難い存在ですよね。
小学生が塾に通うデメリット
- 費用がかかる(月謝以外にも、定期的に受けるテストの受験料、夏期講習や冬期講習代、テキスト代が必要)
- 送り迎えが大変
- 夏期講習、冬期講習があり、家族で出かけにくくなる
- お金をかけて塾に通わせているので結果を期待しすぎてしまう
- 学校の宿題、塾の宿題に追われ、遊ぶ時間が少なくなる
本人にやる気がない場合、嫌々行っている場合だと、ただ塾に行っただけ、友達とおしゃべりしてきただけになってしまい成績が伸びないこともあるようです。
小学生に塾は不要という保護者の意見は・・・
小学生高学年になると周囲でも塾通いを始める子が増え、通わせた方がいいのかしら?と焦ってしまいますよね。
塾に通わせる予定がないという保護者の意見はどうでしょうか。
- 中学受験を視野に入れていない
- 無理に行かせても身につかないので
- 学校の宿題でいっぱいいっぱいだから
- 夏期講習、冬期講習は必須のため、家族旅行ができないと聞いたから
- 塾より小学生時代にしかできない経験(遊び)や家族団らん・レジャーを優先したい
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親子でしっかり話し合いを・・・
塾に通ったけれど成績が伸びなかった子、
中学受験したけれど皆と公立に通いたかったためワザと落ちた子、
せっかく合格したのに、お友達が落ちたからと公立中学校に通うことにした子、
私立中学に入学したものの合わずに、公立中学校に転入してきた子。
私の周囲で実際に聞いた話です。
それでも、家でダラダラしてるよりは塾でムリヤリでも勉強してくれた方がいいという保護者もいるでしょう。
塾に通わせただけで保護者は安心し、ついつい結果を求めすぎてしまいます。
子どもを追い詰めてしまうことにならないよう、親子で塾に通う意味をしっかり話し合えるといいですね。