あなたは、どちらのケースを経験したことがありますか?
「これから初デート。自分の口臭が気になる・・」
「うわっ。この席に座って失敗!隣の他人の口のニオイが気になる・・」
いずれにせよ、においの話は気がついてもそのことを相手に伝えずらいですし、自分でも気がつきにくいもの。
初対面の人と仕事をすることが多い人は、特に気をつけなくてはならない「エチケット」です。
目次
口臭の種類は?
口臭のほとんどの原因は「口の中」にあります。
口臭種類1:生理的口臭
誰にでもある口臭です。
よだれの分泌が減少すると、口の中の細菌が増え、口臭の主な原因である「揮発性硫黄化合物(VSC)」が作られることで発生します。
朝起きた時に最も強い口臭がすると言われ、他には空腹時や緊張時にも強まる傾向があります。
でも、歯みがきをしたり、食事や会話をすることで弱まります。
治療の必要はありません。
口臭種類2:飲食物や嗜好品による口臭
お酒を飲みすぎた翌日、自分の口がくさいと感じたこと、ありませんか?
タバコを吸っている人の口のにおいは、吸っていない人にはすぐにわかります。
ニンニクなど、においの強い食べ物を食べたときにも口臭が発生します。
この種の口臭も、時間が経つと次第に無くなる一時的なものですので、治療の必要はありません。
口臭種類3:病的口臭
治療の対象となる口臭です。
病的口臭の90%以上は口内の疾患が原因で、なかでも舌苔(ぜったい)は最大の口臭源となっており、口臭の60%が舌苔から発生しています。
口臭の原因は?
病的口臭の主な原因は、以下のとおりです。
口臭原因1:舌苔
自分の舌はどんな色ですか?
白っぽければ要注意です。
その白いのは、舌の苔(コケ)と書いて舌苔(ぜったい)といいます。
口の中の細胞が剥がれ落ちて舌の上に溜まり、白く腐敗した沈着物です。
よだれが出にくくなった、お年寄りによく見られます。
口臭原因2:歯周病
病的口臭の原因として最も多い疾患です。
歯と歯ぐきとの溝で細菌が、口臭を発生させます。
口臭原因3:歯垢(プラーク)・歯石
デンタルフロスや歯間ブラシで、磨き残しのカスが取れたことがありませんか?
そのにおいをかいだことありますか?
細菌の集合体がその「白いもの」の正体であるプラークで、それが固まったものが歯石です。
口臭原因3:虫歯
虫歯が進むと、痛みだけでなく強烈な口臭が発生します。
口臭原因4:唾液の減少
唾液が減ると、細菌が増えます。(唾液は口の中の洗浄作用があります)
「ドライマウス」という言葉、聞いたことがあると思います。
食事をしたり喋ったりすることで改善されますが、他の疾患が原因の場合もあります。
年をとると、どうしてもよだれの分泌が減ります。
ドライマウスの症状としては
口がカラカラする、ネバネバする、舌がピリピリするなどです。
ストレスによる自律神経のバランスが乱れ、薬の副作用でドライマウスになることもあります。
口臭原因5:入れ歯の清掃不良や口腔ガン
口腔ガンは50代以上での発症率が高く、酒やたばこを嗜好する方に多い疾患です。
まず原因特定から
治療の必要のない口臭は、気にしなくてもいいのですが、治療の必要のある口臭の場合、まず原因を特定することから始めましょう。
口臭測定器がある歯医者さんもあります。(実は、市販の口臭測定器もあります)
さらには、口臭外来がある歯医者さんもありますので、そちらで聞くのもひとつの手です。
対策としては、唾液がよく出る食事にする事=硬いものを食べる事も大事です。
(かむことで唾液がでます。)
人とのコミュニケーションのエチケットとして、自分の健康維持の手段として、どのみち気をつけることが大事です。
⇒口臭の種類と口臭治療