仕事と家庭の両立がビジネスマンの課題となるのは、男も女も同じです。この映画は、インターネット通販会社を経営する女性社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)が主人公です。家庭では、役割分担としてかつては会社勤めをしていた夫が退職して専業主夫になり一人娘を育てています。
急激に成長した会社経営には課題が多く、分刻みのスケジュールで社長業をこなす一方、家庭に戻れば娘との会話を絶やさず、また夫にも気を配ってなんとか仕事も家庭も両立しているかのように思えます。そんなジュールズに、人事部の高齢者を採用するという政策で1人の年配男性ベン(ロバート・デ・ニーロ)がインターンとして配属されてきます。
- 製作:2015年
- 日本公開:2015年10月10日
- 上映時間:122分
- ジャンル:コメディ/ドラマ
- 映倫区分: G
- 公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
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社長直轄は名ばかりのインターン
ビジネスの本業はすべて社長ジュールズが仕切りますが、インターンの配属にはまったく関心がなく、むしろ邪魔ぐらいの存在でした。しかし、ベン側の事情は違いました。一旦会社を退職した後、旅行や趣味を楽しんでいたのですが、なんとも満たされない日々が続いていたのです。
そんな折に見た求人チラシに、ベンは飛びつき応募していたのです。めでたく採用となり配属先が社長直轄となったのですが、そもそもなんの期待もしていないジュールズからは仕事の指示は一切ありません。なにかあれば指示はすべてメールですると言われ、毎日メールを見ますが一通もありません。
社内では一目置かれるベン
ベンは前職時代から機転が利いて無駄なく仕事をこなし、また同僚とのコミュニケーションも上手に取り合える管理職でした。その経験は、今度の新しい会社でも生かされ困っている年下の先輩へのアドバイスが好評で、次第に一目置かれる存在となっていきます。
この辺り、相手を気遣いながらも語るベンの表情は、さすがベテラン俳優ロバート・デ・ニーロならではの役どころです。さて、ベンのことを気にも留めていなかったジュールズですが、次第に気になる存在として意識し始めます。それは、ジュールズの専属運転手が急に辞めることになり、代わりにベンが担当し始めてからです。
仕事と家庭の両立へアドバイス
ベンは車の中でジュールズが抱えるいろいろな問題を聞くことになります。彼女の1番の課題は、新たにCEOを雇い、経営を任せてはどうかという周囲のススメへの判断です。彼女が本心とは別にこの意見に耳を傾けるのは、それによって少しは家庭に向ける時間が増えるのではないかと思ったからです。
そしてまた、信頼して家庭を任せていた夫が浮気をしているということに気付いていたからです。同時にベンも浮気現場を目撃していたのです。揺れるジュールズの心に、ベンがさりげなく語ったアドバイスはジュールズに妥協させずに両立への道を突き進めという判断でした。
「夫の浮気ぐらいで・・・」というセリフは、果たして仕事をもつ女性へのメッセージとなるのでしょうか?
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