「無呼吸症候群」という言葉、最近よく聞きませんか?
「無呼吸症候群」といえば、「いびきをかくメタボなおじさんの病気」というイメージがあります。
ところが!
子供にも「無呼吸症候群」があるというのです。
一体どういうことなんでしょう?
目次
そもそも「睡眠時無呼吸症候群」とは?
定義は「睡眠中、10秒以上の呼吸停止または浅い呼吸が1時間あたり5回以上あること」です。
子供の場合は、10秒以上の呼吸停止が1回でもあれば無呼吸症候群の疑いがあるとのこと。
睡眠時無呼吸症候群でどんな不都合が起きてくるか?
「呼吸が止まる」ということは、その間「酸素の供給がされなくなる」ということです。
子供の「睡眠時無呼吸症候群」の場合は、下記のようなことが起きてきます。
- おねしょ
- 低身長・低体重
- 集中力が散漫で落ち着きがなく、怒りっぽい、学業成績が低迷
- 睡眠時の成長ホルモン分泌量が少ない
- 血中の酸素濃度(SPO2)が低くなる
睡眠の時間は、壊れた細胞を修復し、大事なホルモンが分泌される「体のメンテナンス」の時間です。
その大事な時間に酸素の供給が絶たれる時間があるというのは、大いなる問題です。
「寝ているのに『良い睡眠』ができない」のが、無呼吸症候群の最大のデメリットです。
すると、下記のような悪循環が生じます。
顎の小さい子供が増えている?!
やわらかい食事が増え、そのためあごの成長が促されず(あごは噛むことによって成長します)、子供のあごは全体の骨格まで小さくなってきているとのこと。
そのことにより、鼻の空気の通り道が細く、無呼吸症候群にまでなっているケースもあるそうです。
そんな子供が増えてきたので骨格全体を広げようというのが「顎(あご)」と「顔面(がくめん)」を矯正、広げようという
「顎顔面(がくがんめん)矯正」です。
具体的には、上あごを広げます。
顎顔面(がくがんめん)矯正をやったらどうなるのか?
上あごを拡大すると「鼻閉(びへい)」が改善されます。
そもそも「鼻閉(びへい)」って何でしょう?
「鼻腔通気度計」というものがあり、鼻の穴経由の空気の量が測れます。
その機械を使って数値を測定し、鼻の穴の空気の通る量を測ると「鼻閉(びへい)」かどうかがわかります。
2015年4月30日の読売新聞に、子どもの無呼吸症候群が改善すると「頭も良くなる、成績がよくなる」とありました。
子供のときの矯正は、歯にしても額顔面にしても、こどもたちが老年になったときの財産に必ずやなるのです。
気になる症状、思い当たるフシがある場合は、相談することをお勧めします。