原題はSICARIO。意味はヒットマン=殺し屋ですが、ボーダーラインとはちょっとニュアンスが違います。善悪の境界と、アメリカ・メキシコ間の国境を重ねて日本語のタイトルを付けたのでしょうが、そのまま“殺し屋”の方がすんなりと落ちます。
主演は、エミリー・ブラント。「プラダを着た悪魔」でキュートな彼女を見て以降、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」では実にタフで強くなった彼女ですが、この映画ではなんといっても“正義のFBI捜査官” ケイト・メイシーを演じます。
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- 製作:2015年
- 日本公開:2016年4月9日
- 上映時間:121分
- ジャンル:サスペンス/犯罪/アクション
- 映倫区分:R15+
- 公式サイト:http://border-line.jp/
ボーダーライン:容赦ないマットと冷徹なアレハンドロ
頑張れケイト!ケイトは、こともあろうにメキシコに潜入し、麻薬組織の壊滅を担当する特殊チームにスカウトされます。とんでもない野郎ばかりと一緒に行動する中で、彼女が見つけた現実がこの映画のテーマです。
特殊部隊のリーダー、マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)の指示に従い行動するが、詳細は一向に明かされないばかりか、部隊と同行するコロンビア人のアレハンドロ・ギリック(ベニチオ・デル・トロ)は、ケイトにとってはさらに不可解な存在となります。
無法のメキシコ・ファレスで見たもの
メキシコ警察の援護で目的地ファレスに入るが、無造作に吊るされた死体やあちこちに転がる死体にケイトは想像以上の無法状態を知ることになります。マットの「誰も信じるな」という言葉を裏付けるように、ケイト自身が信用した地元警察官が、実は組織に買収された人間だったことに気付くのです。
しかも、それは身内によって仕掛けられたおとりだったとしたらどうでしょう。殺される寸前まで追い詰められ、ボロボロになってすさんでいくケイトですが、容赦なくミッションは進められて行きます。
ボーダーライン:頑張れ、ケイト!
FBIであんなにたくましかったケイトが憔悴しきっていきます。頑張れケイト!なのです。途中、FBIから同行してきた同僚レジーに、何日も着続けているTシャツや下着を指摘されます。
確かに、あのエミリー・ブラントからすっかり色気は消え失せてしまっています。顔は殴られて腫れあがり、汗と泥まみれになった彼女しか見ることはできませんが、それでも最後まで戦い続ける正義の捜査官を見てあげて下さい。
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