行動科学を使うとうまく人が育てられる!?教える技術とは?よくある誤解

学生時代も、社会人になってからも、後輩ができると避けて通れないのが教えることですよね。

もちろん、後輩以外の人にも教える機会はありますが、教える時に「なかなか覚えてくれない」や「全然できるようになってくれない」といった悩みを経験したことはありませんか?

その原因は、教えるあなたではなく、教えられる相手でもなく、教え方にあるのかもしれませんよ。

そこで今回は、『行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術』(石田淳著)をもとに、多くの人が陥ってしまう教えることへの誤解についてお伝えします。

目次

教えることへの3つの誤解

1.才能が必要だと思っている

教える側、教わる側のどちらか、または一方に才能があるから、教えて上手くできるようになる人、上手くならない人がいると思っている人は多いと思います。

しかし、本書では次のように書かれています。

行動科学分析の大きな特徴は、解明された数々の法則はすべて実験結果から導き出されたもので、再現性があるということです。つまり「いつ・誰が・どこで」やっても同じ結果が得られるのです。

本書の技術は、著者が「行動科学マネジメント」と名づけていますが、行動科学マネジメントは行動分析学がもとになっています。

「教える」というのは科学であり、科学にとって「再現性」はとても大事なものです。

なので、教えるというのは、方法を覚えればいつでも・どこでも・誰でもできるようになります。

2.問題解決のカギが心にあると思っている

「心は大切じゃない」と言っている訳ではありません。

――「教える」とは、相手から“望ましい行動”を引き出す行為である――

もし、なかなか覚えることができない人がいても、「根性がない」「やる気がない」と決め付けるのではなく、「どうすれば望ましい行動が引き出せるだろう?」と、相手の行動に注目して教えるのです。

やはり、教わる側も悪者にされるのは気持ちのいいものではありませんよね。

3.「できるようになればいい」と思っている

行動に注目することは大切ですが、「できるようになればいい」と相手の気持ちを考えないで厳しくしたり、あまりに急いで教えても上手くいくとは限りません。

仕事上でパートナーとなる人と関係性を築く最初の段階で必要なのは、“安心して仕事の話ができる土台づくり”をしておくことです。

仕事を進める時には、協調性が大切ですよね。

そして、協調性を高めるためにはよい人間関係もなくてはならないものです。

本書には、図も交えて次のようなことが書いてあります。

会社員の離職率は、上司とのコミュニケーションの量に反比例することがわかっています。つまり、コミュニケーションが少ないほど部下の離職率が高く、コミュニケーションが多いほど離職率は少ないということです。

あなたが会社員なら、部下に早く仕事ができるようになって欲しい場合も、すぐに辞めて欲しくない場合も、コミュニケーションは大切なことなんですね。

教えることへの誤解まとめ

今回は『行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術』(石田淳著)をもとにして、「教えることへの誤解」についてお伝えしました。

本書には、他にも「何を記録すればよいか?」「どのように伝えればよいか?」「『叱る』と『怒る』の違い」「継続のさせ方」など、様々な教える技術が書かれています。

今回の記事で興味を持った方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

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