自転車保険を比較した結果!手軽に入れるお得な保険まとめ

自転車保険
  1. 近年の自転車事故は他人事ではない
  2. 自転車保険1:「ケガの保険 Bycle」(au損害保険株式会社)
  3. 自転車保険2:ネットde保険@さいくる(三井住友海上火災保険株式会社)
  4. 自転車保険3:ちゃりぽ「自転車あんしん保険」(ジャパン少額短期保険株式会社)
  5. 自転車保険4:自転車の責任保険(引受保険会社:エース損害保険株式会社)
  6. 自転車保険5:セブン・イレブンで入る自転車向け保険(三井住友海上火災保険株式会社)
  7. 自転車保険は結局どれがいいのか、比較してみた
  8. 自転車保険まとめ
目次

近年の自転車事故は他人事ではない

2014年2月27日、警察庁は統計資料「平成25年中の交通事故の発生状況」を発表しました。

それによると平成25年の全国の交通事故発生件数は62万9,021件で、対前年で3万6,117件減少し、比率にしてマイナス5.4%となったということです。

全国的には9年連続で減少傾向にある交通事故件数ですが、状況別にみてみると、第一当事者(基本的に一番過失が重いとされる当事者)が自動車の場合においては、件数の減少割合が大きいのに対して、自転車の場合は横ばいに近い状態となっています。

当事者数の推移

(警察庁「平成25年中の交通事故の発生状況」より作成)

平成15年の件数を100とすると、自動車事故68に対し、自転車事故は76と8ポイント以上高くなっています。

このような状況のなか、自転車が引き起こす事故自体も深刻化しており、平成25年7月には事故当時小学生だった少年が起こした自転車事故に対して、神戸地裁が9500万円の賠償を命じる判決を出すということも起きています。

小学生の自転車事故 母親に9500万円賠償命令 神戸地裁小学生が乗った自転車にはねられて植物状態になったとして、被害女性(67)の家族と保険会社が児童の母親(40)に対し、計約1億600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁の田中智子裁判官は4日、児童の母親に計約9500万円を支払うよう命じた。
(神戸新聞2013年7月4日より)

全国では、これに準ずるような自転車事故に対する高額訴訟が相次いでいます。
これらを受け、兵庫県では全国初となる自転車保険加入義務付けの条例制定の検討に入りました。

兵庫県:自転車保険、加入義務付けへ 全国初の条例案
(毎日新聞2014年10月18日)

全国には7,000万台を超える自転車が出回っていますが、各種調査によると保険加入率は2割前後と言われています。

私もつい最近自転車を買い換えたのですが、「自転車保険」についてはまだ未加入ですので、入っておかなければいけないな、と思っていました。

ただ、対面で契約したり代理店に行くのは面倒なので、あまり手間をかけずに契約でき、しかもそれなりの補償がついてくるものがあるか、調べてみました。

今回はそのいくつかある保険の中から、ネットやコンビニで簡単に手続きできるような5つを選び比べてみます。

自転車保険1:「ケガの保険 Bycle」(au損害保険株式会社)

ケガの保険Bycleロゴ

自転車保険補償内容

  • 自転車によるケガのみならず、駅構内での事故や車と接触するなどといったものも対象となります。
  • 自転車事故については、保険金は2倍に。
  • 加害事故を起こしてしまった場合の示談代行サービス
  • 日常生活の賠償事故も補償
    ※自転車関係の加害事故のみならず、洗濯機による水漏れや飼い犬が人を噛んだ、といった加害事故にも対処可能。
  • 個人賠償責任、最大1億円
  • 自転車ロードサービス
    ※動かなくなった自転車を無料搬送(年度中2回まで、被保険者の自宅から2㎞以上20㎞以内)

ケガの保険Bycleプラン

ケガの保険Bycleプラン

●保険料は年4,290円から23,570円(月額400円から2,160円)
●補償内容によりブロンズからゴールドまでの3コース
●支払いはクレジットカード、コンビニ払い

「ケガの保険 Bycle」へ

自転車保険2:ネットde保険@さいくる(三井住友海上火災保険株式会社)

ネットde保険@さいくるロゴ2

  • 補償内容……交通事故全般
  • 示談交渉サービス
  • 日常生活の賠償事故も補償
    ※自転車関係の加害事故のみならず、水漏れや物品損傷といった加害事故にも対処可能。
  • 個人賠償責任、最大1億円(個人賠償不要のコースもあり)
  • 生活サポートサービス
    ※健康・医療保険相談などを電話で無料相談

ネットde保険プランへ

保険料は年3,570円から13,150円
家族構成により4プラン、補償内容によりAコースからCコースまでの3コース
支払いはクレジットカードのみ

「ネットde保険@さいくる」へ

自転車保険3:ちゃりぽ「自転車あんしん保険」(ジャパン少額短期保険株式会社)

ちゃりぽロゴ

  • 1000万円ちゃりぽは『スタンダードプラン』
  • 1億円カバーするプランが『賠償1臆プラン』
  • 家族まで賠償1億円カバーするプランが『家族プラン』

ちゃりぽプラン

●保険料は年2,900円と4,100円(月額260円と370円)
●補償対象は基本的に契約者本人、ただし配偶者・親族・それ以外(友人など)も追加契約する形で補償を受けられる。
●契約者の年齢制限なし
●支払いはクレジットカード、コンビニ・銀行振り込みは年間のみ

ちゃりぽ「自転車あんしん保険」へ

自転車保険4:自転車の責任保険(引受保険会社:エース損害保険株式会社 代理店:エアーリンク総合保険センター)

エアーリンクページ

エアーリンク総合保険株式会社が代理店として発売、保険引受はエース損保株式会社

  • 交通事故全般(ケガについては被保険者本人のみ対象)→補償対象により受けられる補償に差がある
    ※通院は対象外
  • 示談交渉サービス
  • 日常生活の賠償事故も補償
    ※自転車関係の加害事故のみならず、スノーボードで衝突事故を起こした、といった加害事故にも対処可能。
  • 個人賠償責任、最大2億円

エアーリンクプラン

保険料は3,600円(基本コース)、5,000円(充実コース)の2種類
支払いはクレジットカード、一括払いのみ

エアーリンク総合保険センターへ

自転車保険5:セブン・イレブンで入る自転車向け保険(三井住友海上火災保険株式会社)

自転車向け保険ロゴ

セブン・イレブンで契約手続きするため、最短1日で契約手続き完了

  • 交通事故全般
    ※通院補償はなし
  • 示談交渉サービス
  • 日常生活の賠償事故は特約で補償
  • 個人賠償責任、最大1億円

プランセブンイレブン
補償内容セブンイレブン

●保険料は4,160円から8,780円(月額347円から732円)
●支払いはクレジットカード、セブンイレブン払い(現金もしくはnanako)

セブン・イレブン自転車向け保険へ

自転車保険は結局どれがいいのか、比較してみた

手続きが面倒でない保険を5種類ほどあげましたが、
昨今の報道やまわりで聞いた話などを考慮すると、まず賠償責任の補償は欲しいところです。

そうすると、「ネットde保険@さいくる」のCコースは除外です。

賠償責任補償額の大きいもの、本人タイプで選ぶと

「自転車の責任保険」(充実コース)(エアーリンク総合保険センター)2億円 保険料5,000円
「自転車の責任保険」(基本コース)(エアーリンク総合保険センター)1億円 保険料3,600円
「ケガの保険Bycle」(シルバー)(au損害保険) 1億円 保険料6,910円
「ケガの保険Bycle」(ゴールド)(au損害保険) 1億円 保険料11,460円
「ネットde保険@さいくる」(Aコース)(三井住友海上火災保険) 1億円 保険料6,400円
「ネットde保険@さいくる」(Bコース)(三井住友海上火災保険) 1億円 保険料4,490円
「セブン・イレブンで入る自転車向け保険」(三井住友海上火災保険) 1億円 保険料4,160円

入院保険金(日額)をくらべてみます

「自転車の責任保険」(充実コース)(エアーリンク総合保険センター)6,000円 保険料5,000円
「自転車の責任保険」(基本コース)(エアーリンク総合保険センター)3,000円 保険料3,600円
「ケガの保険Bycle」(シルバー)(au損害保険)6,000円 保険料6,910円
「ケガの保険Bycle」(ゴールド)(au損害保険)6,000円 保険料11,460円
「ネットde保険@さいくる」(Aコース)(三井住友海上火災保険)6,000円 保険料6,400円
「ネットde保険@さいくる」(Bコース)(三井住友海上火災保険)6,000円 保険料4,490円
「セブン・イレブンで入る自転車向け保険」(三井住友海上火災保険)6,000円 保険料4,160円

この中で内容と保険料を考慮すると、「自転車の責任保険」(基本コース)入院保険金が3,000円というところと、「ケガの保険Bycle」(ゴールド)の保険料11,460円は内容的には非常に充実しているのですが、本人のみの補償で1万円超えというのが、少し痛いところです。

ただ、「ケガの保険Bycle」は、自転車ロードサービスという独特のサービスがあり、本格的に自転車を乗りこなしている人(週末に自転車で県境越えを普通に行っているような)なら、価値があるので残しておいて問題ないと思います。

あとは、この中で通院を重視するか、死亡保険の額はどうかでまた振るいにかける感じになりますが、内容的には以下のようになります。

「自転車の責任保険」(充実コース)(エアーリンク総合保険センター)死亡405万円 通院補償なし
「自転車の責任保険」(基本コース)(エアーリンク総合保険センター)死亡305万円 通院補償なし
「ケガの保険Bycle」(シルバー)(au損害保険)死亡400万円 通院補償1,000円
「ケガの保険Bycle」(ゴールド)(au損害保険)死亡400万円 通院補償2,000円
「ネットde保険@さいくる」(Aコース)(三井住友海上火災保険)死亡500万円 通院補償1,000円
「ネットde保険@さいくる」(Bコース)(三井住友海上火災保険)死亡500万円 通院補償なし
「セブン・イレブンで入る自転車向け保険」(三井住友海上火災保険)死亡400万円 通院補償なし

あまり面倒をかけずに、それなりに安く、それなりの保険に入るとしたらこんな感じでしょう。

安さと手軽さだけみるなら、「自転車あんしん保険」(ジャパン少額短期保険株式会社)もいいでしょうが、私としては個人賠償1,000万円は心許なく感じたので除外しました。

自転車保険まとめ

今回は手っ取り早く契約できるネット保険を中心に「自転車保険」を比べてみました。

一時期各相次いで販売された総合自転車保険のほとんどが販売中止になってしまいましたが、最近形を変え、あらためて販売を開始するところが出てきています。

街中を自転車で走ると、ヒヤリとする走り方をしている人が増えているようにも感じます。

「自転車事故」は決して他人事ではないと思うのです。

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