エトス、パトス、ロゴスという言葉を知っていますか?
エトスとは人格的なものに働きかける説得の要素、パトスとは感情に働きかける説得の要素、ロゴスとは頭脳に働きかける説得の要素のことです。
話術といえば、話し方や質問方法、聞き方など、すぐに使える技術が思い浮かびます。
エトス、パトス、ロゴスといった、説得術、弁論術に使われる言葉は、普段なかなか聞くことがないので、難しそうに感じますよね。
しかし、今回ご紹介する『ツカむ!話術』の中で、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックン、パトリック・ハーランさんが日常の会話を始め、プレゼンなどにも使えるよう、話術について分かりやすく書いてくれています。
詳しい内容はパックンに任せて、この記事では「エトス、パトス、ロゴスの基礎」についてお伝えします。
目次
エトス、パトス、ロゴスの基礎
心をつかむ話術1.エトスとは?
この人が言っているからこそ聞く気になる、聞く耳を持とうという気持ちになる、ということがありますよね。または、会議で前から自分が言ってるのに全然聞いてもらえなかったことを、新たに他の人が言ったらなぜかみんながすんなり納得している、といった経験はないですか? どちらもエトス、つまり、人格的なものがもたらす説得力の違いによって生まれます。
自分が言った時は誰も納得せず、他の人が言った時にみんなが納得すると、まったく腑に落ちませんし、腹が立つこともあります。
自分の伝え方や相手の理解力のせいにしたくなりますが、自分にエトスが足りなかったのかもしれませんね。
エトスを高めることは、何を言うか、どのように言うかより大切なことだったんですね。
心をつかむ話術2.パトスとは?
感情の動きによって、判断や行動は変わりますよね。話術の巧みな人は相手の感情に働きかけて相手の気持ちを動かす。感情を武器に説得するんです。
相手のその時の感情によって、何を話すか、どのように話すかを変えることってありますよね。
しかし、話術によって相手の感情を動かして説得するというのは、なかなか意識するだけではできません。
パトスを理解し、話術として取り入れると、相手の感情に働きかけて気持ちを動かすほどの力があるんですね。
心をつかむ話術3.ロゴスとは?
ロゴスはまさに話術。枕詞を使ったり、時々体言止めを使ったりといった修辞法を用いることや、情景豊かな表現をすることによる巧みなストーリー展開も、ロゴスを高めることにつながります。「話が巧い」と思うような人はだいたいロゴステクニックに長けています。
私たちが普段使っている話術というものは、ロゴスのことだったんですね。
確かにエトス、パトスより身に付けやすいものなので、聞く機会も多くあります。
エトス、パトスの高め方を習得した上でロゴスを上手に使えると、効果がとても高まりそうですよね。
エトス、パトス、ロゴスの基礎、心をつかむ話術まとめ
エトス、パトス、ロゴスを意識するだけでも会話をする力がぐっと高くなります。
本書にはこの3つの要素をさらに生かす技術も書かれているので、プレゼンや交渉で説得する場面だけでなく、会話を楽しむのにも役に立ちますよ。
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