あなたには、こんな経験ありませんか?
よろしく頼むよ!と、肩ポンされるととても嬉しい
気のせいではないのです。
ある脳内物質が出ているから嬉しいのです。
その名も「オキシトシン」。
。
目次
そもそもオキシトシンって何?
オキシトシンは下垂体から出る成長ホルモンです。
副交感神経を優位にします。
副交感神経って、よく聞きますが「交感神経」に対して「副交感神経」があり、それぞれの特徴は下記のとおりです。
副交感神経が優位:リラックス/「安らぎと結びつき」/癒しのネクター
1906年にイギリスのヘンリーデールが、脳の下垂体から陣痛促進物質を発見しました。
それがこの「オキシトシン」。
血液の中に分泌されます。
男女とも分泌されます。
触る、触られることで出るホルモンです。
オキシトシンはどんな時に活躍するホルモンなの?
看護師さんのタッチで放出される
病気のとき、初対面の病院の先生でも看護師さんでも、さすってもらったり、手を握ってもらうとほっとするというデータがあります。
看護師さんに触れられると、脈拍数が「健康な人」は増えるのに「急病人」は少なくなるというデータがあるのです。
脈拍数が少なくなるということは、落ち着くということです。
確かに、健康な人が看護師さんに手を握られたら、ドキドキする=脈拍が増えまますね。
さすると放出され、成長が促される
医学では、人間の前にラットで実験をします。
そのラットの実験で、一番よく成長するのは母親からの触れることも含めた愛情を受けたラットです。
引き離されたラットでも、やわらかいブラシで撫でると成長が促されるというデータがあります。
それくらい、触る、擦るということは、大事なのです。
出産のときに放出
そもそもが陣痛の際に出るホルモンということで、発見されたオキシトシンです。
産んだ後も、お母さんがおっぱいを吸われることでオキシトシンの出るスイッチが入り、授乳の際ママと赤ちゃんの肌が触れることでもスイッチが入るのです。
オキシトシンが無いと、どんな弊害があるの?
簡単に言うと、健康を脅かします。
心疾患
不毛な結婚生活を送っている女の人は、心疾患が悪くなるのです。
心疾患の代表は、狭心症や心筋梗塞の事です。
心臓も心も、英語では「ハート」ですよね。
なので、気持ちと心臓は「一心同体」なのです。
愛情剥奪症候群
触れられることがないと、子供の消化機能がうまく働かず、食べてもやせていく症状があるのです。
これが「愛情剥奪症候群」と呼ばれます。
オキシトシンをいっぱい出すためにはどうしたらいいの?
ずばり、スキンシップです。
動物をナデナデしていると、とても心が安らぎますよね。
これもオキシトシンの仕業です。
オキシトシンは「言葉を使わないメッセージ」
何かとストレスの多い現代は、ストレスケアがとても大事です。
生理学的スキルのある理学療法士や看護師や助産師さんは、触れることの効果を身をもって知っています。
ちなみに「生理学」とは、医学の分野の1つで、生きている動物がいかに機能するかを明らかにする学問です。
心地よい環境と、暖かな人間環境がオキシトシンを生み出すのです。
自分で自分をケアできるこの物質、触れられる側も触れる側も
欧米の人はよくハグをしますが、その効果を知っているのでしょう。
リラックスをすれば、元気復活します。
ストレスに対して、心身ともに楽になれるのです。
ストレスが増えたら、それと同じくらいリラックスをすることが、大事。
病気予防のためでなく、人生を楽しむためにも有効活用したいホルモンですね。
身近な人、リラックスできる相手に触れることは、「あなたがいてよかった」と言葉を使わずにメッセージを伝えることになります。
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