あなたは結果が出せていますか?
やる気が出ない、コミュニケーションが苦手、集中できない、仕事が遅いなど、結果を出す上で必要な要素を持っていないことで悩んだりしていませんか?
今回は結果が出せず悩みのあるあなたに、脳の専門家である林成之さんの『解決する脳の力 無理難題の解決原理と80の方法』という本の内容を「結果を出す脳になる5つの方法」としてお伝えします。
目次
結果を出す脳になる5つの方法
1.いまできる簡単なことを繰り返す
いやいや取り組んでいることに対して、脳は力を発揮できません。しかし、苦手意識から解放されて興味を持ち始めると、とたんに理解力や思考力が高まります。つまり、苦手科目がある場合、まずは「できる問題をたくさん解いて、苦手意識を取り除き、興味・関心を持つ」というステップを踏むことが大切なのです。このステップを飛ばし、できないことを無理にやらせ続けても、苦手な科目を克服することはできません。一見遠回りでも、まずは「いまできる簡単なこと」を繰り返すことが大切。やる気がない時ほど、脳に無理をさせず、「できることからやる」のが正解なのです。
目標を立てるとゴールまで一気に走りたくなって、すぐにはできないような大きな作業に取り組むことってありますよね。
しかし、大きな作業から始めてしまうと、簡単には先に進めないので挫折してしまいます。
確かに遠回りのように感じますが、「いまできる簡単なこと」をやるのがいいんですね。
2.まずは机を片付ける
人間の脳には、新しい情報に瞬時に反応するというクセがあります。(中略)デスクの周りをきれいに片付け、パソコンでは必要な情報のみを表示すれば、おのずと仕事に取りかかるのが早くなります。さらに、時間と場所を区切って「この時間、この場所ではこの仕事しかやらない」と決め、ムダな物を周りから排除して取りかかるようにすれば万全です。
いつでも必要な物が使えるように、周りを片付けずにいる人もいるでしょう。
特に家では周りにゲームや漫画が近くにあったり、パソコンのブラウザのブックマークには娯楽として利用しているものもありますよね。
脳に「新しい情報に瞬時に反応する」というクセがあることを知ると、周りに誘惑が多くて持ち帰った仕事が手に付かないことになってしまうことがよく分かります。
職場や学校、家庭でも、その作業をするのに不必要なものは置かない方がいいですね。
3.早めに準備して何度も見直す
何事もぎりぎりになってやるという人は、レベルの高い仕事ができません。仕事の仕上がりにいまいちなところがあっても、リカバリーする時間の余裕がないからです。「仕事ができる」と言われるようになりたいなら、予定の中にあらかじめ「繰り返し吟味する時間」を織り込んで仕事をする習慣を身につけましょう。
夏休みの宿題をぎりぎりに始める人ってたくさんいますよね。
ぎりぎりだと集中力が高くなる人はちゃんと終わらせることができますが、当然間に合わない人もいます。
そして、もし終わっていても時間が十分にないので、精度も高くありません。
ぎりぎりの方が調子が出るように感じても、やはり簡単なことから始めて宿題を終わらせてから、よく見直すのがいいんですね。
4.ゴールを定めて時間を区切る
さらに作業のスピードを上げるには、時間をもっと短く区切って「この時間にこの作業を終える」と決めて取りかかるようにしましょう。たとえば、10ページの資料を作るのでも、「今日中に」ではなく、「15分で資料を1ページ作る」などと決めてしまうのです。タイマーを使って、15分ずつ時間を計りながら作業してもいいでしょう。「1日ある」と思うと、時間のやりくりができてしまうために、つい休んだりダラダラしたりしがちです。時間を短く設定すれば、おのずとムダな時間を過ごすことがなくなります。
時間があると、「やらなくちゃいけない」と思っていても、ついついダラダラしてしまうんですよね。
時間や作業を細かく分けると、確かに「少しならやってみよう」という気になります。
結果を出している人は、小さなことを積み重ねるのでも、作業の小ささだけでなく、時間も小さくしていたんですね。
5.姿勢を正しく保つ
脳科学的には、姿勢を正しく保ち、目線を水平にすることによって空間認知能がきちんと働き、物事を正確に判断したり身体をコントロールしたりしやすくなると言うことができます。特に目線が傾いていると、目から入った情報がすべて傾いてしまい、脳がそれを補正しなければならなくなりますから、注意が必要です。(中略)まっすぐの姿勢を保つには、「いつでも真上に飛び上がれる状態かどうか」を意識するのがコツです。姿勢が悪くなるのは身体の体軸がずれてしまうためなのですが、「真上に飛び上がれる姿勢」をイメージすることでこのずれを直すことができます。
姿勢を正すことがいいことだというのはよく言われます。
そして、聞くことが多い正しい姿勢を保つコツは「頭から糸で吊るされているのをイメージする」ですよね。
しかし、林成之さんによると「いつでも真上に飛び上がれる姿勢」が正しい姿勢を保つコツだそうです。
今まで聞いたことのない表現なので驚きました。
言われたとおり真上に飛び上がれる姿勢を意識してみると、確かに体がまっすぐになりますね。
体が斜めになっていると、真上には飛び上がれないです。
糸で吊るされているより、真上に飛び上がる方が勢いがあって力強いので、元気が出る気もしてきます。
「結果を出す脳になる5つの方法」まとめ
簡単なことを繰り返す、机を片付ける、早めに準備して何度も見直す、ゴールを定めて時間を区切る、姿勢を正しく保つと聞くと、どれも当たり前のようですが、本書では脳の専門家が過酷な医療の現場でも使ってきた方法なので、例を読むととても納得できるものです。
結果が出せる人になりたい人は、いつでも真上に飛び上がれる状態で試してみてください。
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