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嘘をつくことは大切な力の1つ
うちの子、どうして嘘つくんだろう、と困っているママやパパは少なくありません。けれど、大人の世界を見渡すと分かるように、嘘をつくことは大切な力の1つです。嘘をつくことで相手を喜ばせたり傷つけないようにしたりしていますよね。
大人は子供に上手に嘘をつくことができます。それは子供が何を知っていて何を知らないのか推測することができるからです。では、子供はいつ頃からそのようなことができるようになるのでしょうか?
嘘をつくためには人の視点にたてることが必要
自分以外の人の視点に立ったり、自分以外の人が思ったり考えたりしていることを推測できる力を心理学の分野で「心の理論(theory of mind)」と呼ぶことがあります。「心の理論」に関する実験はいくつかあり、以下の動画はその中でも有名な「サリーとアン」というものです。
流れです。
- サリーはカゴとビー玉を持っています。
- アンは箱を持っています。
- サリーはカゴの中にビー玉を入れて部屋から出ます。
- アンはカゴからサリーのビー玉を出して自分の箱に入れます。
- アンは箱を置いて部屋からでます。
- サリーが部屋へ戻ってきました。「サリーは、ビー玉を出そうとしてどこを探すでしょうか?」
この実験では、子供が自分以外の人の視点(サリーの視点)に立てるかどうか、そして、アンがビー玉を移動させたことを知らないサリーは「わたしのビー玉はカゴの中にある」と思っていることを理解しているかどうかを確かめています。
「心の理論」課題をパスするのは3歳~5歳にかけて
この課題をパスするのは3歳~5歳にかけてです。そしてこの頃から子供は、大人にバレバレであっても嘘をつこうとしてきます。「やってない!」「食べてない!」から始まり、「○○ちゃんがやったんじゃない?」「食べたかどうか見てないでしょ」等々。
嘘をつくのは発達している証拠
人を傷つける嘘は叱らなければなりません。
けれど、人は嘘をつくことができるので、人を喜ばせるためのサプライズ企画も用意することができます。
子供が嘘をついたら、叱りながらも大きくなってきたなと感じてあげてくださいね。