古今東西、オトコの女に対しての欲望はとどまるところ知りません。
とはいえ、異性を意識し始めたころ、いきなりリアルに付き合えませんから、絵や写真や動画から「情報収集」がスタートします。
一昔前れあれば、本屋やビデオ屋さんで借りたり買ったりしていましたが、今はもう手軽にネットで見れてしまいます。
小学校高学年の男子になれば、それはそれはまことしやかに親のいない間にみんなで見たりしているそうです。
では、どうしてオトコは女の子のエッチな画像を見たいのでしょうか?
リアルに女の子が目の前にいないのに、そんなに興奮するんでしょうか?
目次
ミラーニューロンの仕業
ミラーニューロンとは、別名「共感細胞」とも呼ばれ、「見て観察して」「共感して」「理解して」「真似する」細胞なのです。
真似するのは、エッチなことだけではありません。
たとえば、試しに今度電車に乗ったときに、仲のいいカップルを観察してみてください。
男が腕組みすると女も腕組みする、頬杖つくのも同じ(ただ鏡合わせになります)。
真似することで、関係を近づけているのです。
関係が親密であればあるほど、似てきます。
真似することで生まれる「共感」は、「社会的コミュニケーション」なのです。
一人がタバコを吸い始めると、次々と吸い始めるのも同じ効果です。
夫婦も長い間一緒にいると似てくるといいます。
なるほど納得です。
「真似る」ということは、相手の行動をリフレインして、相手の存在を認める「コミュニケーション」なのです。
お互いに存在を認めてあっているということです。
他のミラーニューロンの働きはこんなこと
・あくびがうつる
・「好きだ好きだ」と異性にアタックしていると、最初はその気のなかった相手も「ほだされる」
上記の変化も「ミラーニューロン」の仕業です。
なんと、赤ちゃんが言葉を覚えることにも関係があるのです。
赤ちゃんの言語獲得(言葉を覚えること)もこのミラーニューロンが絡んでいる
このミラーニューロンは、サルと人にしかありません。
サルと人との違いは、「言葉を用いるか?用いないか?」です。
サルは身振り手振りのみ。
人は言語を獲得しています。
なので、赤ちゃんは、お母さんやお父さんが発している言葉の「音」だけではなく、「口の動き」「唇の動き」を見て真似て、言葉を覚えていきます。
口は食べるだけの器官じゃないのですね。
いつごろ発見されたの?
1991年にイタリアのパルマ大学の科学者、ジャコモ・リッツォラッティが発見しました。
実は遺伝子以来の大発見といわれており、次のノーベル賞候補ではないかといううわさもあります。
とても生活の知恵になるミラーニューロン効果
この働きを逆手にとって、普段の生活を円滑に進めるための手段にすることもできます。
自分の気分がアガるものに意識を向ける
たとえば、悲惨なニュースばかりずっと見ていると気が滅入ります。
もちろん世間の動きに目を向けることも大事ですが、
「思考は具現化する」という本がありましたが、まさにこのことですね。
「こうなりたい!」と思う人の近くにいる
理想としている人の近くにいれば、必然的に似てきます。
いやな人からは遠ざかる
「絶対にやってはいけない」と思っているのに、やってしまうことってありませんか?
ミラーニューロンが自分の意識できない部分で自動的に作用しているからです。
たとえば虐待されて育った人は、どうしても自分の子供に虐待してしまうという話を聴いたことはありませんか?
姑にいじめられた嫁は、自分の息子の嫁にいじめないようにと思ってもついついいじめてしまう。
連鎖するの元は、ミラーニューロンなのです。
ミラーニューロンは、潜在意識といわれるものかもしれませんね。
なりたい自分をイメージするのは、大事だといわれて胡散臭い思ってしまいがちですが、なるほどそれほどインチキじゃないということがわかりましたね。
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