幼稚園は、園によって教育方法に違いがありますが、海外の独特な教育方法を取り入れている幼稚園があります。
その教育方法とは、「モンテッソーリ教育」・「シュタイナー教育」です。
モンテッソーリ教育・シュタイナー教育の幼稚園ってどんな指導をしているのでしょうか。
目次
モンテッソーリ教育とは?
イタリアの医学博士、マリア・モンテッソーリが科学的、生理学的に子どもの行動を研究し、考案された教育法です。
子どもの自主性、自立心、知的好奇心などを育むことを目標としています。
- アンネの日記で有名な、アンネ・フランク
- Google共同創業者のサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ
- Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ
- amazon創業者のジェフ・ベゾス
- Wikipedia創設者のジミー・ウェールズ
- イギリスのウィリアム王子、ヘンリー王子
幼稚園の特徴
モンテッソーリ教具(パズルやカードなどの教材)を用いて「日常生活の練習」「感覚」「数字」「言語」「文化」を学ぶ。
園は「自由に学べる環境」を提供し、園児は1人1人が自主的にモンテッソーリ教具を使用して個別活動を行う=モンテッソーリ教育では「お仕事」と呼ばれている活動。
子どものやりたい事、興味のあることを好きなだけやらせ、能力を引き出す
個人の活動を重視しているため、一斉保育はほとんどない。
保育士さんは、基本的に「指導」はせず、見本を見せることで学ばせる。子どもが困っていることに気づいても、手助けを求めてこない限り見守り、自ら考え行動する力を養う。
異年齢混合の縦割りクラス。
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実際にモンテッソーリの幼稚園に通わせた人の感想は?
「良く言えば個性的・集中力がある、悪く言えば協調性がない・集団行動が苦手」これがモンテッソ―リ教育を受けた現在の娘の性格です。
いいな、と思う面はやはり縦割りだということです。当方一人っ子。兄弟がいないから、お兄さんや年下の子と兄弟代わりに接することができるのでは?という期待が持てます。
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シュタイナー教育とは?
オーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーによって考案された「人智学」という思想に基づいた教育法です。
学問よりも「感性・芸術」「自然と人間のつながり」「個性」を大事にしており、「7歳までは知的なことを一切教えない」という思想で有名です。
神秘思想家でもあるシュタイナーの教育理論には「エポック」「オイリュトミー」など不思議な単語が多く出てきます。
概念的で科学的根拠のない教育法とも言われており、宗教団体だと批判されることもあるようです。
シュタイナー教育を受けた有名人には、俳優の斎藤工や、村上虹郎がいます。
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幼稚園の特徴
勉強など知的活動は行わない。
雨でも外で遊ばせる。
食べ物はオーガニックで手作り推奨。化学調味料などは使用せず、おやつも、玄米せんべい、はと麦団子、煮干しなど自然のものをいただく。
絵本・紙芝居は使用せず、物語を「感情を抑えて淡々と」語ることで想像力を養う。
プラスチックや金属のおもちゃは使用しない。天然素材のおもちゃ、または自然のもの(布や木など)で手作りする。
異年齢の縦割りクラス。
テレビ・映画・ゲームは基本的に禁止。
予防接種、近代西洋医学反対。
音楽(CDではなく生演奏)や絵画(美術館で本物を見る)など感性に訴えるものにできるだけ多く触れる。
実際にシュタイナーの幼稚園に通わせた人の感想は?
完璧なシュタイナーとは違い、理念を取り入れた感じです。例えば、バックやナプキンは、キャラ禁止。遊び場はシュタイナーが基本の手作りの家、ピンクの布。お母さんたちは人形や羊毛細工と手仕事が一杯。でも楽しかったです。勉強は一切やりません。
縦割りでみんな世話好きですし、集中してお話しも聴けますよ。布や木などを使って遊ぶのも大好きです。家庭では、できることを出来る形で取り入れています。
例えば…テレビはありませんがPCはしてますし、病院だって行きます。
自然保育の幼稚園に通いました。母はそこの先生で、最近シュタイナーの本を読んだらまさに自分の育ってきた環境だな~と思いました。
社会に出てとにかく「浮世離れしている」と言われてとまどいました。
日本ではこの教育法を続けるのは難しい
日本では幼稚園・保育園でモンテッソーリ教育・シュタイナー教育を受けることができますが、小学校・中学校・高校でこれらを受けられる教育機関がほとんどありません。
モンテッソーリ教育・シュタイナー教育は、同じ時間帯にみんなで同じ作業をする日本の学校や、社会に馴染みづらいとも言われています。
よく考えて入園を検討しましょう。