職場の人間関係って難しいと思いますか?いや、簡単だよって言える人、あまりいませんよね?わずらわしくて、人間関係のない職場があれば一番いいのにと思っても、残念ながら独立した仕事でもしない限りそんな職場は見当たりません。(独立した仕事でも、仕事と名が付けば人間関係はついてきますが・・・)
だとしたら、なんとかこの人たちと仲良くやっていく方法を探すしかありません。そこで、どんな人も持っている「こころの窓」をのぞいてみると、うまく付き合う方法が見えてくるのです。
目次
「こころの窓」は4つある
職場などで人間同士が関係を持つとき、実は「4つのこころの窓」でお互いが対面しているというのをご存知でしょうか?
自分および他人が、自分のこころについて「知っている」「知らない」で4つに分けたものです。
2.盲点の窓(自分は知らないが他人は知っている)
3.秘密の窓(自分は知っているが他人は知らない)
4.未知の窓(自分も他人も知らない)
きっとどこかで聞かれた方もおられると思います。心理学者のジョセフ・ルフトと、ハリー・インガムからそれぞれ頭部分をとって、「ジョハリの4つのこころの窓」という言い方をされます。
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今、自分はどの「こころの窓」で対面?
この4つはみんなが持っているのですが、これを私とAさんの二人の関係で見ていきましょう。
1.開かれた窓
職場で同僚のAさんと会話している時、私はいつでも「開かれた窓」で接しているのですが、Aさんも同様にこころを開いて接してくれるので、非常に気持ちよく会話ができる関係になっています。
2.盲点の窓
しかし、私が「盲点の窓」で接していたらどうなるでしょう?この窓は私自身が気付いていない盲点(もしかしたら嫌な点?)があります。でも、Aさんはそこに気付いていて何かわだかまりを感じているようです。
3.秘密の窓
次の窓は「秘密の窓」です。私自身が気付いている点がありますが、それを私にはオープンにしようとしない窓なのです。なので、Aさんは私のことをちょっとわからない人と思っているようです。Aさんが私のことをわからない人と思うのはそこかもしれません。
4.未知の窓
最後は「未知の窓」です。文字通り未知なので、私も気付かないしAさん自身もわからない部分です。お互いよくわからない人だなあとか、あるいはなんだか付き合いにくい人だなあと思っている可能性が十分あります。
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「こころの窓」を開けば広がるコミュニケーション
いかがでしょうか?もしも、この二人があまり人間関係がよくないとすれば、どうすればいいでしょうか?「開かれた窓」同士は問題がありませんが、それ以外だとどんなふうにすればコミュニケーションが広がるでしょうか?
「盲点の窓」をもつ私の場合
これは自分自身が気付いていなくて他人は気付いているので、教えてもらうしかありません。良い点かもわからないし悪い点かもわかりませんが、教えてもらうことで盲目でなくなり、「開かれた窓」に移ってきます。
「秘密の窓」をもつ私の場合
秘密にする理由はどんな理由かわかりませんが、でもそれをオープンにしない限り他人にはわかりません。お互いの人間関係をよくする目的なら、これは進んで「開かれた窓」にしないとコミュニケーションがよくなることはありません。
「未知の窓」
不思議なものでお互いのコミュニケーションが深まり「開かれた窓」が大きくなってくると、こころの中に占める「未知の窓」は次第に小さくなってきます。完全になくす必要はありません。誰しもそっとしておきたい部分は必ずあるからです。
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まとめ:人間関係を難しく考えないこと
人間関係を良好にするコミュニケーションは2ウェイです。自分だけが悩む必要もないし、相手だって同じ思いを持っているに違いありません。そう思えば、こちらから相手の盲目の窓に話しかけるのもひとつだし、逆に秘密の窓を打ち明けてみるのもひとつです。
職場のいろいろなケースに是非あてはめて下さい。「なんだ、そんなことだったのか!」と氷解することがたくさんあります。人間関係って、意外と単純なのです。複雑なのは「人間関係って難しい」と思うその心なのです。