ジャパネットタカタと言えば、何を思い出しますか?
社長ですよね。
それくらい、企業の顔=社長だったりするのです。
広告を使えばお金が掛りますが、社長はノーギャラです。
持てる資産を使いましょう。
創業して浅い年月の会社には、ちょっと先の先を見すぎかもしれませんが、社長=会社のトップをどうPRに活かすか?
また、長年続いている企業の方は、前例ばかりを気にせず、やっていることを変えてみるネタにのヒントがあるはずです。
目次
社長だってPRできことがわかって
創業時から一度手入れをしていなかった社長のメッセージを変えました。
また、事務所移転の際に、社長の旗振りで従来のオフィスビルではない戸建ての住戸に移転しました。
そのことで、会社へ訪れるお客さんが増え、そのついでに仕事のオーダーも頂く事が増えました!
広報畑を歩いてきた社長のしたPRとは?
アサヒビールの社長さんは、広報畑を歩いてきた人です。
自分が社長になる前に、その時の社長のスピーチライターも努めた方です。
ですので、PR・広報の重要性・やり方をよくご存知なのです。
さすがだなあ、と思った手法をご紹介します。
1.名刺を工場勤務の人にも渡す
そこが「宣伝」の場になる、と考えた。
それまで名刺も配られていなかった工場勤務の人にも、新しいロゴ入りの名刺を渡す。
同じ仲間として一体感を持ってもらうためだったが、CIで最も劇的に変身してくれたのは、そうした現場で働く人たちだった。
スーパードライを売り始めた頃に、始めた変革です。
CIとはCorporate Identity、コーポレート・アイデンティティといって、
企業文化を構築し、特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、わかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで
存在価値を高めていく企業戦略のひとつです。
2.自販機の修理のおじちゃんとおばちゃんにも宣伝してもらう
ここでも、世の中の目と耳は、力があった。「アサヒは、ビールの味だけでなく、会社も変わったな」との声が、広がっていく。
仕事の種類で人を分け隔てしてはいけません。
どんな仕事も、誰かがやらなくては世の中が回らない、社会にとって、会社にとって、必要な仕事だからです。
この場合のおじちゃんおばちゃんは、エンドユーザーに一番近い存在です。
お金を出してサービスを買ってくれるお客さんの声、大事です。
例えば、ビールを買いに来たお客さんに仏頂面で対応するより、笑顔で「いつもありがとうございます!」と対応すれば
企業の評判は上がること請け合いです。
彼ら彼女らの仕事っぷりが、会社の評判にも関わってくるのです。
3.社内報を社会情報にする
社長が広報時代に考えた妙案です。
社内の情報は、会社のPRに使い、それを業界の情報に、さらに社会情報にしてしまおうと、
一石四鳥な情報の使いまわしっぷりです。
なるほどなるほど、合理的です。
会社のことを知ってもらうことは、好感度アップに繋がります。
例えば、あの企業は、子育て中の人に週一15時退社をしている、とそんな社内制度を知れば、その企業のイメージ、どう思いますか?
儲けること一辺倒ではない、社会貢献している企業だということがわかれば、その会社のサービス・商品を「買ってみようかなあ・・・」と考えます。
そこが狙いです。
4.社長室のドアを開けておく
CEO兼務となっても、変わらない。
自ら人と会いに出かけ、現場も回る。
「天下の目」でみて「天下の耳」で聞くことは、もはや日常のことになっている。
従来の社長室のイメージは払拭されます。
自分とその周りのイエスマンの意見だけでなく、もっともっと広い知見を持つことが大事です。
5.社長の顔が見える会社は、選ばれる
人となりがわかる会社のほうが、絶対に信頼度は上がります。
なぜなら、その人はその会社の人であることがわかるので、逃げも隠れもできません。
責任持って仕事をすることになります。
責任持って仕事をしてくれる人がいる会社のサービスは、選ばれるはずです。
PRのため、使えるものはじゃんじゃん使おう!
どうしても既存のやり方や考え方が邪魔してしまいがちです。
でも、今までやっていなかった方法にチャレンジするのって、ワクワクしませんか?
《1.名刺を工場勤務の人にも渡す》
は、一見「そんな無駄なことをしてもしょうがない」という印象を受けます。
でも、自分が始めて会社の名刺を持ったときのワクワク感、ソワソワ感、思い出せますか?
それが思い出せれば、工場の人たちのモチベーションがアップした理由は、分かります。
既存の枠にとらわれない、面白い方法、見出してみましょう!
参考サイト
参考にさせていただいたサイトをご紹介します。
ビール最低シェアからトップ復活のCI戦略
パブリック・リレーションズで「個」を強くする
会社を強くした「天下之目視」 -アサヒグループHD社長兼CEO 泉谷直木【1】
社長の価値を高める「Theプレジデンシャル・イメージ A to Z」