「なんだかこのメール、ちょっと失礼じゃない?!」と思った経験、ありませんか?
私はあります。
いきなり用件だけ、という、いきなりメイン料理のフルコース料理みたいでした。
「仕事の相手なのになあ、プライベートの友達じゃないんだけどなあ」と心のなかで苦笑したことが何度もあります。
陳腐なようだけど、実は結構大事なビジネスメールの枕詞、「お世話になります」のバリエーションを使った、ビジネスパートナーとの距離感について考えてみました。
メールでのお客さんとの距離感を考えるようになってどうなったか?
最初は、ビジネスライクに、折り目正しく、メールを書き始めます。
でも、そのうち、だんだん人となりがわかってきます。
こちらが少しずつ、文章内での距離感を縮めようとすることで、お客さんも「あ、自分のこと気に入ってくれているんだな」と気が付き、お互いの息遣いのの聞こえるメールのやり取りが出来るようになりました!!
「お世話になります」バリエーション 4選
同じ「お世話になります」でも、最初のメール、何回かめのメール、いつもメールしている相手、で
文末が変わってきます。
◆はじめまして!お世話になります。
⇒私は、ホームページを見て初めて問い合わせをする時「はじめまして」と付け加えます。
そのほうが、相手にとって「初めてコミュニケーションを取る相手なんだな」とひと目で認識してもらえます。
◆お世話になっております。
⇒2~3回目のメール。まだ打ち解けていない相手に対して使います。
◆いつも大変お世話になっております。
⇒お得意様で、久しぶりにメールする相手に対してつかいます。丁寧な言葉づかいで、最大級の敬意を払います。
◆お世話になります!
⇒日常、メールやり取りをしているお客さんとのメールで使います。「おはようございます!」などの挨拶を前に入れると更に好印象です!
この4つの「お世話になります」で気がついたことはありませんか?
「~ます」
「~おります」
というこの2つの文末を使い分けるだけでも、距離感が変わってくると思いませんか?
「~おります」は「謙譲語」です。
「謙譲語」って学校で勉強したと思うのですが、覚えていますか?
自分が謙る(へりくだる)言葉遣い、相手を敬って自分を控えめにする。それが「謙譲語」です。
「~です」は「丁寧語」です。
丁寧というだけで、相手との位置関係はありません。
その文末の使い分けだけでも、距離感は変わります。
また、エクスクラメーションマーク(!)をよく使います。
後述しますが、顔の見えないコミュニケーションであるメールでは、ポジティブな感情の表現につかうエクスクラメーションマークを今の自分のテンションを相手に伝えるツールとしてとても役に立ちます。
ヤル気を表すのにとてもいいマークです!!
ビジネスメールの極意
電話で話したこと無いけど、メールでのやり取りは結構ある、というパターンもある昨今、だからこそ気をつけなくてはならないことがあります。
メールは、顔も見えない、声も聞こえないという、ある意味生身の相手の息遣いの聞こえないコミュニケーションツールです。
必要以上に構える必要もありませんが、自分がどんな気持ち、顔、声色で接したいかを、メールににじませながら書くのもいいと思います。
顔が見えなからこそ、メールでは顔文字という文化が発達したのです。
ですので、親しくなったお客さんとのメールでは、顔文字を使うのもありだと思うのです。
お客さんとの距離を「私は近づけたいですよ~!」という意思表示です。
ただし、面と向かってのコミュニケーションと一緒で、相手が引くか引かないか距離感は、
ぜひメールの文面での空気を読み取ってください。
いくら仲良くなっても、あくまでもお客さんです。
自分がおまんまを食わして頂いてる、大事な顧客です。
「親しき仲にも礼儀あり」
それさえ忘れなければ、大丈夫だと思います。