マインクラフト(通称マイクラ)は、ブロックを組み合わせたような世界で、自由に生活するゲームです。
マイクラが開発されたスウェーデンでは、一部の学校で必修科目として「マインクラフト」を取り入れているのだそうです。
日本マイクロソフトも、「マインクラフトで日本にもSTEM教育を」を掲げ、2016年11月1日に「マインクラフト」を学校教育の場で活用できる仕様に変更した「Minecraft Education Edition」の提供を開始しました。
STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、アメリカで導入されている教育です。
ゲームである「マインクラフト」が学校教育の教材として薦められるのは何故なのでしょうか?
目次
マインクラフトは子どもの能力を伸ばせるゲーム
実際に子ども達の遊び方を見たり、私自身プレイさせてもらって子どもに良さそうだなと感じた点をまとめてみました。
想像力・発想力が高まる
マイクラは、自由に「ものづくり」を楽しめるゲームです。
ブロックを組み合わせたり積み上げたりして建築物を作ることで想像力・発想力が鍛えられ、自然と空間認知能力が身につきそうです。
実際にプレイしてみて、確かに算数の立体を把握する問題に強くなれそうだなと感じました。
良い素材を手に入れるために更に良い道具を作ったり、効率よく作業するためにはどうしたらいいのかを考えて機械装置を作ったり、アイデアや工夫が求められるゲームです。
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問題解決能力を鍛える
マイクラには楽しむためのモードがいくつかありますが、その中のひとつ「サバイバルモード」は何も持っていない状態で、どこかもわからない場所に放りだされます。
マイクラには昼夜が存在し、夜になると人を襲うモンスターが出現します。
夜になる前に、モンスターから身を守る対策をし、体力(HP)ゲージがあるので食料も調達しなければなりませんから、時間配分も重要になってきます。
生き抜くために様々な工夫が必要です。
失敗から学び、どうしたらよいかを自ら考えて行動する力、問題を解決する力が身につきそうです。
電気回路の基礎を学べる
上級者向けの遊び方ですが、フィールドの地下に埋まっている「レッドストーン鉱石」を使用して、仕掛けのある機械を作ることができます。
レッドストーンは信号を伝えるアイテムです。
それに、レバーやスイッチ、導線、感圧版、反復装置など色々な指示を出せるアイテムを組み合わせ、自動ドアやスイッチを押すことで作動する照明、前を通ると矢が発射されるモンスター用トラップ、自動で釣りをする装置、ロボットなど工夫次第で様々な装置を作ることが可能です。
装置の仕組みを知り、装置を動かす・制御するといった電気回路の仕組みに触れることができるのです。
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理科や地質学に興味を持てるかも
マイクラには、草原、森林、湿地、ジャングル、氷原、雪原、サバンナ、海洋など多くの地形があり、地下には洞窟が広がっています。
気候や天候の変化も存在し、生えている植物も、出現する動物も違います。
アイテムを作る素材になる木の種類には、樫の木(オーク)・樺の木・トウヒ・アカシア・ジャングルの木・黒樫の木(ダークオーク)、石には、丸石・安山岩・閃緑岩・花崗岩があり、採れる場所や色、特徴などゲームをしながら自然に覚えられそうです。
粘土は「かまど」で焼くとレンガになり、洞窟でとれる石炭が燃料になることをこのゲームで初めて知る子どももいるかもしれません。
地形や自然などに興味をもつきっかけになるのではないでしょうか。
協調性を養う
マインクラフトは、オンラインマルチプレイで友達と遊ぶこともできます。
他のプレイヤーとコミュニケーションを取り、情報交換したり、協力したり、役割分担をしたり、フォローし合いながら、1人では難しかった大きな目標も達成できたりします。
チームワークの大切さ、協調性を養えると思います。
日本でもマインクラフトの授業が実施されたことがある
教育版マインクラフトでは、プログラミングを学ぶことができます。
2015年10月31日、東京都多摩市立愛和小学校で「プログラミング教育」をテーマとした参観・体験型イベントが行われました。
そこで、「教育版マインクラフト」の授業が実施され、3人一組になり「タートル」という特殊なブロックにプログラミングをして「3人のタートルに同じダンスをさせる」という課題が出されました。
どんなダンスを作るか話し合い、タートルが同じタイミングで動くようアイデアを出し合い、試行錯誤しながら協力し合う光景が見られたそうです。
マイクラのプログラミングを体験してみたいなら
費用はかかりますが、マイクラの「プログラミング体験会」や「ワークショップ」なども開催されています。
「MinecraftのHour of Code」では、無料でプログラミングの仕組みに触れることができます。
動画の説明の後に、実際に操作して動かすことができますよ。
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